大石神社

薩摩郡さつま町中津川2234(平成22年1月7日)

東経130度32分10.05秒、北緯31度54分10.75秒に鎮座。

 この神社は中津川小学校の西約650mに鎮座しています。社号標の立つ参道入口から杉並木が続き、境内入口には根巻鳥居が立っています。境内は広々として明るく、一部はゲートボール場になっていて、最奥中央に妻入りの拝殿、流造りの本殿が建立されています。社殿左には嘉元の三重石塔や南方神社、右側には自然石の石柱が立つ石祠が祀られています。
 杉が中心の鎮守の杜に囲まれた境内には静寂感が漂い、心が落ち着きました。

 御祭神:島津金吾左衛門尉歳久公、渋谷祁答院13代良重公
 祭礼日:9月18日に近い日曜日
 境内社:南方神社
 由緒:この社は通称金吾様と呼ばれていて、祁答院の領主であった島津金吾左衛門尉歳久と、その前の領主・渋谷祁答院13代良重を祀ってあります。御神体は高さ約1.6mの大石で作られていて、お二方の法名が書かれた位牌があります。金吾様は求名の稲富神社境内や、下手・狩宿にも祀ってあります。
島津歳久は、住民の幸せになる政治をして領民から慕われていましたが、豊臣秀吉の命令で文禄元年(1592)56歳で重富の平松で平松で自刃して亡くなられました。その為重富、吉田、日吉、宮之城、鶴田の平松神社に祀られていますが、なぜか中津川だけが大石神社となっています。

社頭
入口の根巻鳥居 社号標
境内の様子
拝殿
本殿
境内社:南方神社 末社
慰霊碑 嘉元の三重石塔
三層の石塔で台石幅77cm、高さ215cmで、
「嘉元二年(1304)大歳甲辰11月」と刻まれている。
鎮守の杜の様子