豊玉姫神社

南九州市知覧町郡16510(平成22年1月5日)

東経130度25分59.19秒、北緯31度22分9.08秒に鎮座。

 この神社は知覧町市街地の西、27号線沿いに鎮座しています。背後に山を従え、大きな鎮守の杜の中に鎮座する、女神を祀るに相応しい綺麗な神社でした。
 小川に架かった神橋を渡り、数段石段を上がると大きな鳥居が建立されています。鳥居右には「縣社豊玉姫神社」の社号標が建ち、入口左には大きな御神木が聳え、参道には沢山の露天商が軒を並べていました。
 境内へと上がる石段左右には門守社が祀られ、入母屋造り千鳥破風付きの拝殿は朱の鮮やかな華麗なる社殿です。妻入りの本殿も塀も全てが朱で統一されていました。
 境内右手前には「水からくりやかた」が作られ、「六月灯」では水車を動力として「水車からくり」が上演されるようです。

 御祭神:豊玉姫命、豊玉彦命、彦火々出命、玉依姫命
 祭礼日:歳旦祭・1月1日、春祭・3月2日、田植祭・6月5日、夏祭・7月9日、例大祭・10月9日、秋祭・12月2日、大祓祭・12月31日
 境内社:門守社
 由緒:豊玉姫命を主祭神とし、他に豊玉彦命・彦火々出命・玉依姫命を祀る。宮司は豊玉姫命の従者の子孫であると伝える。
 元々は知覧城の出城である「亀甲城」の麓に作られていたが、慶長15年(1610)に約1.5km西の現在地に遷座した。旧名「中宮大明神」、「中宮三所大明神」。慶応4年(1867)に「中宮神社」に、明治3年に現社名に改称した。
 宝物として30面の神舞面や歴代領主奉納の扁額などを所蔵する。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
安永9年(1780)に架けられた神橋を渡り神社へと入ります。
入口の大鳥居 社号標
「縣社豊玉姫神社」
参道の様子
石段左右に祀られる門守社(豊磐間戸命、櫛磐間戸命)
境内入口
拝殿前、昭和3年生まれの岡崎狛犬
(昭和3年(1928)11月建立)
入母屋造り千鳥破風付きの華麗なる拝殿
拝殿木鼻・狛犬
妻入りの本殿
本殿右手にある弓道場 絵馬
境内右手前にある「水からくりやかた」
この館には、毎年7月9日から行われる「六月灯」で上演される、からくり人形が展示されています。「薩摩の水車からくり」として国選択無形民俗文化財に指定されています。境内前の水路の水車を動力とし、藩政時代から上演され、一時中断の後、昭和54年に復活したそうです。現在は「浦島太郎」の人形達がじっと出番を待っている…という状態でした。この人形達が生き生きと動いている姿を見てみたかったですね。