止上(とがみ)神社

霧島市国分重久(平成22年1月8日)

東経130度47分30.28秒、北緯31度46分18.9秒に鎮座。

 この神社は2号線沿いの止上公民館南から手篭川を渡ると100mほどで北側に鎮座しています。入口には朱の明神鳥居が立ち、杉のトンネル内を行く参道には寛延2年(1749)建立の石鳥居が立っています。社号標は「止上六社大権現」と「郷社止上神社」があり、この社の歴史を物語っています。二の鳥居奥には三之社が祀られ、杜を抜けると右手には手水舎や水神等の末社が祀られています。朱の社殿は境内右側に建立され、境内からは御神体山の牟礼山が木々越しに見えています。
 良く整備された綺麗な神社で、気持ちの良い参拝が出来ました。

 御祭神:彦火々出見尊、豊玉姫、瓊々杵尊、木花開耶姫、鵜鴎草葺不合尊、玉依姫
 祭礼日:3月上旬・お田植祭(田の神舞、剣舞 旧正月24日)、7月・御幸祭(神舞)
 境内社:三之社、水神、宇気母智神、秋葉社
 由緒:創建は不詳ですが、古くは社殿の東方、尾群(牟礼)山を神体として崇敬されていた。境内には、隼風神社、若宮神社、本地蔵堂があり、昭和43年に本地蔵が発掘され記念碑が立っている。
 昔は「王の御幸」という祭りが行われ、慶長中頃(1600頃)まで伝わっていた。現在は、旧正月24日「べぶ(牛)祭り」が残っている。

 又、この社は市指定民俗文化財の仮面54点を保有していますが、これは県内で最も多く、全国的に見ても非常に珍しいものだそうです。信仰仮面のうち親王面が3点、王面が39点、大型鬼面が1点、芸能仮面のうち神舞面が11点あり、仮面数が多いだけでなく、記銘入りのものも多く存在しており、また、仮面の種類から地域性がうかがわれ、大変貴重な物だそうです。

社頭
入口の一の明神鳥居と参道途中に立つ二の石鳥居 社号標
「郷社止上神社」
「止上六社大権現」 石碑
三之社:火闌降命(別名 隼人命、大隅命)、大己貴命
三之社:事代主命、武禦槌命、経津主命
三之社:豊姫命、磯良命
参道の様子
末社 磐座?
手水舎 末社:水神
境内の様子
拝殿
本殿
末社:宇気母智神 末社:秋葉大権現
境内から見える御神体山・牟礼山