伊邪那岐神社

霧島市牧園町下中津川427(平成22年1月8日)

東経130度46分32.82秒、北緯31度49分36.13秒に鎮座。

 この神社は中津川小学校の南西約1.2kmに鎮座しています。道路端の大きな森の中に石段の参道が付けられ、朱の両部鳥居が立っています。その途中に寛文8年(1668)製作の仁王像が置かれていますが、これは廃仏毀釈の後、高尾山寺から移された物で、殆ど無疵の物は珍しく市指定有形文化財となっています。
 仁王像の上に門守神社が祀られており、最後の石段を上がると、境内正面に千鳥破風付きの拝殿、流造りの本殿が建立されています。境内右には大関霧島の力石や真っ赤な社殿の境内社が建ち、境内から右に少し降りると石の御神体が見える境内社が祀られています。ここからは山並みの向こうに高千穂の峰が良く見えました。
 山間の豊かな森の中に鎮座する静かな神社で、神社としての毅然とした佇まいの他に、仁王像や大関霧島の力石など興味のある人には見るべき物の多い神社でした。

 御祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命、天之御中主神、倉稲魂命
 祭礼日:1月1日・歳旦祭(祈年祭)、3月22日・例祭、6月10日・御田植祭、7月29日・夏越祭、11月23日・豊祭(新嘗祭)
 境内社:大己貴神社、若宮神社、門守神社、妙見神社
 由緒:最初、妙見崎に鎮座されていた。その後、今野社地から南西約109mのところに遷座になったが、天正13年(1585)の夜の大雨で社殿が砂石に埋まったので現在地に移したという。
 この神社は元妙見神社と呼ばれていたが、明治の初め、廃仏毀釈神仏分離の趣旨で伊邪那岐神社と称したものと思われる。

社頭
参道入口
両部鳥居
石段参道の様子
境内社 石仏?
石段参道脇に仁王像や門守神社が見えてきます。
市指定有形文化財・仁王像
高さは約2m。仏教保護の石像として建立され、元 高尾山寺(和気清麻呂が流された寺)のものを移したといわれ、背には寛文8年(1668)3月吉日の銘があります。
門守神社
境内入口
境内の様子
拝殿前、平成13年生まれの狛犬
(平成13年(2001)11月建立)
拝殿
本殿
境内社 大関霧島の力石
境内社
御神木
境内から見える高千穂の峰