稲荷神社

霧島市溝辺町竹子(平成22年1月7日)

東経130度39分45.2秒、北緯31度51分27.5秒に鎮座。

 この神社は竹子小学校の北西約600m、504号線に面して鎮座しています。もう日没の時間に近く、ホテルへと向かう途中、道路脇に神社が見えました。走りながら社号標を見ると「稲荷神社」、普通稲荷神社にはお狐様が多いので、積極的には参拝しないのですが、この時はどうしても境内に上がりたくなって、「お稲荷さんだけど、どうする?」「行きたいんなら行っても良いんじゃない。」という返事に、とうとう車を止めて貰いました。
 入口には台輪鳥居が立ち、低い石垣の上に仁王像が置かれています。下の境内は横に広く、華やかな祭礼を予感させます。上の境内へと上がる石段脇には門守神社が祀られ、30段位の石段を上がると上の境内になります。境内正面には妻入りで白と黒のコントラストが素敵な拝殿が建立され、その後ろには紅白に色分けされた本殿が建立されています。その本殿の写真を撮っていると、縁に何か紅い塊が見えます。傍に行くと木製の神殿狛犬ではありませんか。この社に強引に参拝させてくれたのは、もしかしたらこの子達が呼び寄せた所為かしら?と、今回の旅行での二度目のお呼びに、ただただ嬉しくなってしまった私でした。

 御祭神:上宮・保食神、下宮・稲荷大明神
 祭礼日:不明
 由緒:稲荷神社は、もと、竹子川内の宮床に鎮座されていたが、神威すこぶる荒かったので平清盛官の許可を得て現在地に遷座奉ったと言い伝えられている。
 延徳2年(1490)3月15日、再興の棟札に「奉開修再奉加棟札」と記されている。明治42年12月21日、愛宕神社合祀の指令を受け、その御神体を43年7月29日に合祀した。
 稲荷神社は、昔から竹子大字の産土神として祀られ、敬神崇祖の拠点、和衷協同の中心をなし郷土芸能や村相撲などが奉納されにぎやかに祭りが行われていた。

社頭 社号標
石垣上に置かれた仁王像
下の境内
門守神社
石段の参道
境内入口
拝殿
本殿
本殿縁にいる木製神殿狛犬
前身が朱に塗られ、縦置きです。鬣が短く、薩摩狛犬独特の背が孤を描いたように丸くなっていますが、元はどんな姿で社殿を護っていたのでしょう?足の先が四本とも無くなっています。それとも制作時からこういう姿をしていたのでしょうか?横顔は犬そのものに見えますね。
狛犬の拡大写真はこちらで