稲荷神社

霧島市国分姫城(平成22年1月8日)

東経130度45分55.8秒、北緯31度45分7.03秒に鎮座。

 この神社は国司岳中腹に鎮座しています。参道入口には「村社稲荷神社」の社号標と灯籠、一の鳥居が立ち、参道を進むにつれ切り立った岩山の国司岳中腹に神社が鎮座し、その背後の断崖絶壁に「妙」の字が書かれているのが見えてきます。
 金字で書かれた「旧村社稲荷神社」の社号標が立つ所からは全て石段の参道となり、途中二の鳥居の立つところに、「天之道合命、天之聒性命」社と「水神」、「稲荷神社別宮社」が祀られています。
 境内に上がると目の前に妻入りの拝殿が建ち、拝殿には「貴船神社」「稲荷神社」「妙見神社」三社の額が架かっています。又、壁面には「源平一の谷の戦い」絵馬が描かれ、本殿鞘堂右側には岩屋の妙現宮と「宇気母智神」碑が祀られています。
 修験道の方々が活躍するような岩山の中腹にあり、普段見慣れている「稲荷神社」とはものすごく雰囲気が異なりますが、何処か神聖な場所…という雰囲気が漂う、厳かな神社でした。

 御祭神:天之御中主神、高龗神、倉稲魂神
 祭礼日:1月1日・元日祭、3月31日・祈願祭、3月201日・春祝祭、6月301日・大祓式、8月51日・献灯祭・六月灯、10月31日・例祭、12月31日・新嘗祭、12月311日・大祓式 、毎月15・月次祭
 境内社:水神、稲荷神社別宮社、妙現宮等
 由緒:旧村社で、元々は妙見神社と呼ばれていたが、明治になり、天之御中主神社と改称した。
 第105代御奈良天皇の天文年間創建の姫城阿多石鎮座・天之御中主神社と、第119代光格天皇の寛政年間創建の姫城竹下鎮座・貴船神社が洪水流失のため合祀許可され、その後明治45年2月7日第108代御水尾天皇の寛永年間創建の姫城西瓜川原鎮座・稲荷神社が天降川の度重なる洪水浸水のため合祀許可になり、明治45年5月30日社名を稲荷神社と改称、平成9年3月改築、現在に至る。

「御由緒」拡大写真はこちらで

参道入口に立つ一の鳥居 社号標
「村社稲荷神社」
神社の背後には切り立った岩山の国司岳が聳えています。
石段参道の入口と「旧村社稲荷神社」の社号標
石段参道途中に立つ二の根巻鳥居
二の鳥居後方、石段の左側に祀られる「天之道合命、天之聒性命」社と「水神」
二の鳥居後方、石段の右側に祀られる「稲荷神社別宮社」
石段参道
境内入口
拝殿
拝殿に架かる額「貴船神社」「稲荷神社」「妙見神社」
拝殿内の様子 拝殿壁面に架かる
「源平一の谷の戦い」絵馬
本殿鞘堂
岩屋の妙現宮と「宇気母智神」碑
背後の国司岳絶壁に書かれた「妙」の字