祓戸神社

霧島市国分府中町14-17 (平成22年1月8日)

東経130度45分39.66秒、北緯31度44分35.5秒に鎮座。

 この神社は日豊本線・国分駅の北西約600mに鎮座しています。府中地区公民館に隣接し、道路に面した入口には朱の根巻鳥居が立っています。鳥居を潜り、境内にはいると右に「征清役従軍記念碑」があり、正面石段を上がると左右に門守神社が祀られ、正面に社殿が建立されています。境内には末社と石仏等も祀られていました。

 御祭神:伊邪那岐尊、伊邪那美尊、瀬織津姫神、気吹主神、速秋津姫神、速佐須良姫神、菅原道真公
 祭礼日:春祭り・3月3日頃、夏祭り・7月中旬、秋祭り・11月23日、神祭り・12月20日頃
 境内社:門守神社他
 由緒:この社にはイザナギ・イザナミの両神のほか瀬織津姫神・気吹主神・速秋津姫神・速佐順良姫神がお祀りしてあり又、天満天神社も合祀されている。
 祓戸神社という社号は明治五年以降のことでその以前は守公神宮守君神宮であった。そして大隅国庁の所在地であったと言われるこの地方での総社であり一の宮でもあった。
 この社の歴史は古いがその創建の年代は詳らかではない。しかし大隅の国が日向の国から分離されたのは西暦七一三年即ち和銅六年で今から凡そ一二九〇年程前のことであるがその後、数十年を経て大隅の国の総社として建立されたのがこの社の起源であると言われている。
 守公神宮が大隅国庁の総社であったことは今から凡そ七百年程前に書かれたもので今でも調書家に残っている。文書によれば三十人程の宮ざむらいが交代で奉仕していたと記録されているのでその格式の高かったことがわかる。
 島津藩政時代になってもこの地方の尊信を得ていたが歴史は流れ時は去り萬象移り変わり今はわれら府中に氏神として鎮座されている。

社頭
入口に立つ根巻鳥居 社号標
「村社祓戸神社」
境内の様子
門守神社
拝殿
本殿
末社と石仏
御神木・銀杏