霧島神社

鹿児島市下田町(平成22年1月6日)

東経130度33分1.67秒、北緯31度37分45.02秒に鎮座。

 この神社は七窪町公民館の南西約150mの山中に鎮座しています。初めは車で近くまで行けるものと思いこみ、付近をウロウロと探し回りましたが、どの道に入っても行き止まりや狭くて車の入れないところばかりです。途方に暮れていると、地元の方と覚しき散歩中のご夫婦が歩いてこられたのでお聞きしたところ、「車だと分かりづらく大回りをするけれど、足が丈夫ならここから行けますよ。」と目の前の急坂を指し示しておっしゃいます。そんなに遠くでもなさそうなので「大丈夫だと思います。」とお答えすると、ご親切に「それなら私達がご案内いたしましょう。」と同行してくださいました。
 道路に付けられた急坂を上がると参道の様子は一変し、落ち葉が積もり、両側を切り立った岩が迫る切通しの急坂を上がっていきます。途中で一休みしながら尚も進むと、やがて森が開け、細いながらもきちんとしたアスファルトの舗装道路に出、左カーブを曲がると鳥居が見えてきました。この道ではいくら探しても分かる筈がないと納得。良いところでいい人達に会えたものだと感謝。その節は本当に有難うございました。この社は絶対に地元の方にお聞きしてからの参拝がお薦めです。
 境内に入ると、直ぐに建つ社殿は、妻入りの拝殿と鞘堂に納められた本殿が繋がって建立されており、拝殿の扉は自由に開けられ、本殿前まで進んで参拝が出来ます。本殿前には御祭神名が書かれた木札が張られていました。又、境内には末社や、仏像が大事に祀られていました。
 下の道路からそんなに奥に入ったわけでもないのに、まるで深山幽谷の雰囲気が漂う静かな神社でした。
 蛇足ですが、案内してくださった方によると、この社への参道切通しは坂本町にあった警察学校の生徒達への「肝試し」道として使われていたそうです。昼間でも薄暗く滑りそうな急坂、真っ暗闇の中を歩くのは相当勇気がいります。成る程「肝試しの場所としては最適だな〜。」と思いながら下ってきました。

 御祭神は天照大御神、正勝吾勝速日天忍穂耳命、天邇岐志國邇岐志天津日高日子番能邇邇藝命、式部伯雀豊王姫命ですが、由緒の案内は無く、勧請年月・縁起・沿革等は不明です。

参道入り口
参道の様子
道路に付けられた急坂を上がると参道の様子は一変し、落ち葉が積もり、両側を切り立った岩が迫る切通しの急坂を上がっていきます。途中で一休みしながら尚も進むと、やがて森が開け、細いながらもきちんとしたアスファルトの舗装道路に出、左カーブを曲がると鳥居が見えてきます。
社頭
神社入口に立つ明神鳥居 鳥居に架かる額
石段の参道
境内の様子
拝殿
本殿鞘堂
末社:地神 末社
仏像