枚聞(ひらきき)神社

鹿児島市犬迫町(平成22年1月4日)

東経130度28分43.57秒、北緯31度37分5.35秒に鎮座。

 この神社は206号線沿いに鎮座しています。鳥居が道路から奥まって建ててあるので、やや入口が分かりづらい神社でした。社号標はなく、入口の鳥居に社名が書かれています。境内にはブランコや滑り台が置かれ、地域の子供達の良い遊び場を提供しているようです。コンクリート造りの拝殿内に、小さいながらもきちんとした流造りの本殿が建立されています。

 御祭神:天照大神
 祭礼日:1月12日
 由緒:その昔、安永6年(1778)、商売繁盛の神様として開聞町の枚聞神社の分神をいただいてきたと伝えられています。
 御神体は天照大神で、集落の氏神様として奉納されています。
 以前の神社は神殿と拝殿の二棟の寝殿造りで、彫刻ものや丸柱で朱塗りのものでした。彫刻の一部は名残として保存してあります。「ゴクンサァ」と呼ばれ、疱瘡の神様として毎年1月12日縄に「八手」の葉をさし、バチを叩きながら集落の境にはり、疾病を追い払う風習があります。また、女神様でお産の神様でもあります。
 参勤交代が行われていた頃は此の地はお休み処でもあり大変な賑わいを見せていましたが、大正12年以降国道及び国鉄の開通に伴い衰頽していったそうです。現在でも妙円寺参りの日には茶処が立ち、名物の蕎麦や義士あめを求めて立ち寄る人で賑わいます。

社頭
明神鳥居 鳥居に架かる額
境内の様子
拝殿
本殿
御神木 六角地蔵