紫尾(しび)神社

出水市高尾野町唐笠木819-1 (平成22年1月7日)

東経130度18分04.16秒、北緯32度04分00.60秒に鎮座。

 この神社は肥薩おれんじ鉄道・高尾野駅の北北西約1km、374号線脇に鎮座しています。
 道路脇に「元県社紫尾神社」と描かれた社号標が建ち、お正月の所為でしょうか、参道入口には茅の輪と歳神か門守神と思われる境内社が置かれていました。華やかな幟旗の建ち並ぶ参道を進むと、狛犬の後ろに根巻鳥居が建ち、広々とした境内奥に、入母屋造り千鳥破風唐破風付きの屋根を持つ拝殿と、流造りで綺麗な彩色がされた本殿が建立されています。又、境内には紫尾石體神社、紫尾天満宮が祀られています。

 御祭神:瓊々杵尊、彦火々出見尊、鵜草葺不合尊
 祭礼日:例祭・11月2日、秋祭・9月23日、主な神事:兵六踊(9月23日)
 境内社:紫尾石體神社、紫尾天満宮
 由緒:さつま町紫尾の紫尾神社とともに国史見在社の論社とされる旧県社です。瓊々杵尊、彦火々出見尊、鵜草葺不合尊の所謂「日向三代」を祀りますが、俗に「湯谷権現」とも称されたように、熊野権現と同体(同じ祭神)であるとの説もありました。
 貞観8年(866)に正六位上から従五位下へ昇叙された薩摩国「紫美神」に充てられますが、これを紫尾山の対麓に鎮座するさつま町紫尾の同名社に充てる説もあります。江戸時代には薩摩藩主島津氏から尊崇され、藩主から年々祭粢料として3斗5升が寄付されました。
 明治5年(1872)県社に列しました。
 県指定民俗文化財の兵六踊(ひょうろくおどり)は大石兵六という薩摩藩士の狐退治の話を舞踊化したもので、起源は不明ですが、薩摩武士の蛮勇を諷刺したユーモラスで活発な踊りだそうです。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

社頭
社号標
「元県社紫尾神社」
参道入口に置かれた茅の輪と歳神?門守神?
参道の様子
鳥居前方にいる昭和9年生まれの狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和9年(1934)11月2日建立)
参道途中に建つ根巻鳥居
拝殿
拝殿内の様子
本殿
境内社:紫尾石體神社 境内社:紫尾天満宮
御神木・大イチョウ 御神木・大楠
拝殿前から入口を振り返る