有盛神社

奄美市名瀬浦上町43 (平成28年1月31日)

東経129度32分12.07秒、北緯28度23分22.93秒に鎮座。

この神社は、奄美市役所の東北東4km程の辺り、名瀬浦上町の街中に鎮座しております。

御祭神 平有盛公

由緒
奄美大島には、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の落人たちにまつわる伝承が各地に残されています。喜界島から奄美大島にたどりついた行盛・有盛・資盛の三武将は、北部に行盛が、中部に有盛が、加計呂麻島に資盛が城を構えたと伝えられています。
有盛神社が所在するこの小山一帯が、有盛が居城を構えたと伝えられる場所で、小字地名も「有盛」と呼ばれています。実際、この小山一帯では、中世山城によく似た構造物が構築されています。
また有盛神社上側の尾根には、文化13年(1816)の銘文が刻まれている有盛の墓碑も建てられています。この小山には「テラ」という別称もあり、有盛墓碑が建てられている場所を「ウンテラ」、有盛神社が建てられている場所を「サンテラ」と呼びます。かつては、ノロ祭祀の祭場として用いられていました。
有盛神社には、弁財天像が奉られています。弁財天像の裏面には、宝永8年(1711)に薩摩藩士の田代清方が、四海太平、君臣安全、諸願成就を祈念して安置したと銘文が刻まれています。奄美の歴史や宗教を解明する史料となることから、昭和47年(1972)3月2日に名瀬市指定文化財に指定され、現在に至ります。
境内由緒書き より。

参道入口

鳥居

参道

社殿


慰霊碑