若宮神社

善通寺市中村町(平成21年3月30日)

東経133度46分25.18秒、北緯34度13分57.06秒に鎮座。

 この神社は木熊野神社の参道入口に鎮座しています。
 境内にイブキの大樹があり、神社の場所は分からなくても、遠くからイブキのきれいな紡錘状の樹形が見えるので、そこを目指せば自然と神社に行き着けます。その根元には小さな石祠が祀られています。又、イブキの裏手には、「弘法大師・御産土神 梛之宮」の石碑があります。

 この社は木熊野神社と深い関係がありそうで、「梛の宮(木熊野神社)の秋祭り・10月7〜9日(県無形民俗文化財・特殊神事)」では御旅所を出た獅子舞が、イブキの大樹が茂るこの社の狭い境内で、樹齢約450年のイブキに獅子頭を向け、激しく舞い踊るのだそうです。

 御祭神・勧請年月・縁起・沿革等は不明です。

神社入口 鳥居に架かる額
石祠
境内裏側に建つ「弘法大師御産土神 梛之宮」碑
県自然記念物 御神木・イブキ
推定樹齢・約450年、樹高・15m、幹回り・6.1m
イブキはヒノキ科ビャクシン属の常緑高木です。 別名ビャクシン(柏槇)ともいい、朝鮮、中国中部、日本では本州、四国、九州に分布します。葉は短く茎に密着し、互いによりあって葉の付いた枝は棒状の外見を持ち、時に針状の葉を持つ枝が見られます。葉の付いた枝はすべて上に向かって伸び、全体としては炎のような枝振りになり、太くなった幹の樹皮は赤褐色で、縦方向に薄く長く剥がれます。雌雄異花で花期は春で、大木になると、幹がねじれたようになります。イブキの名は、滋賀県の伊吹山から来ているとする説があります。