春日神社

善通寺市弘田町甲山1811(平成21年3月30日)

東経133度45分55.41秒、北緯34度13分36.15秒に鎮座。

 この神社は市営野球場の北、甲山(標高87.2m) の南西麓に鎮座しています。社号標や御旅所が設けられた参道入口から境内までは凡そ120m、正面に甲山を仰ぎながらの参道歩きはとても気持ち良く、境内も社殿も境内社もきちんと整備され、氏子さん達の崇敬の気持ちが溢れるほど感じられる神社でした。

 御祭神:天兒屋根命、経津主命、建御雷命、比賣大神
 境内社:高津神社、出雲社、大門社、鹿島神社
 由緒:仲多度郡史によれば、この地は上古から開拓され、又良田が多く農耕に適していたので、弘田郷という名が付けられました。大同年間(806〜810)には弘田郷の戸主に僧空海の伯父である佐伯直道長という者がおりました。家代々弘田郷に住み、その祖神である天押日命を祀って産土神としていましたが、佐伯氏の衰退と共に社運も衰えてしまいました。その後、藤氏の子孫がこの地に住し、相殿に春日大神を奉祀したことにより、旧社号が失われたという事です。(県神社誌より)

神社遠景と背後に聳える甲山(標高87.2m)
社号標の建つ参道入口
入口とは道路を挟んで御旅所が設けられており、参道両脇は手入れの行き届いた柘植?の並木が120m程続き、正面に甲山を仰ぎながらの参道歩きは、とても清々しい気持ちになります。
参道の様子 参道途中に建つ明神鳥居
境内手前に建つ注連柱
境内と道路を挟んで建立されている安政5年生まれの狛犬
典型的な讃岐タイプで、爪の先まで丁寧に彫られた素晴らしい狛犬です。保存状態も極めて良好でした。
狛犬の拡大写真はこちらで
(石工・喜三郎 安政5年(1858)建立)
社頭
唐破風の付いた拝殿
唐破風上に鎮座する竜神?様
拝殿屋根上の瓦材狛犬
阿吽の位置が反対で、なかなか不敵な面構えの装飾的な狛犬です。
拝殿内の様子
本殿
本殿前、渡り廊下にいる天保16年生まれの神殿狛犬
ずっと屋根下にいるせいか、極めて保存状態は良好で、鬣・尾などに紅い彩色も残っています。浪速型をベースにしていますが、ずっと洗練された良い造りの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保16年(1845)正月建立)
境内社:高津神社
境内社:出雲社
境内社:大門社 境内社:鹿島神社
末社 御神木
参道入口と道路を挟んで設けられた御旅所