春日神社

善通寺市原田町964(平成21年3月30日)

東経133度47分50.63秒、北緯34度14分56.5秒に鎮座。

 この神社は県道原田琴平線沿いに鎮座しています。社頭から随身門までは約60m、社殿までは約40m程ある両サイドを道路に挟まれた奥深い逆三角形の社地を持つ神社ですが、道路からは玉垣や樹木で上手く遮蔽され、落ち着いた参拝が出来ます。 参道途中には沢山の燈籠が奉納され、随身門・社殿などは綺麗に整備清掃された、氏子さん達の崇敬の念が伝わる気持ちの良い神社でした。

 御祭神:天兒屋根命、武甕槌神、齋主之命、姫大神之命
 例祭日:10月21・22日
 境内社:土居天満宮、水神宮
 由緒:貞観元年(839)原田の里に鎮座した旧郷社です。県神社誌によると「社傳によれば貞観元年(859)正五位下右衛門大尉藤原有貞が社殿を造営し、一郷の守護神として崇敬。建治3年(1277)には多田行忠が神主となり、天文12年(1543)平尾周防守が再興。」とあります。
 明治39年(1906)幣殿・拝殿が再建され、その後幾たびか修築工事が行われましたが、老朽化が激しく、且つ平成3年の台風により多大の被害を受けたので、平成7年に幣拝殿・随神門等の新築及び本殿基礎の改修・境内整備などが行われました。
 10月21・22日の祭礼時には白毛獅子と黒毛獅子の4頭での獅子舞が舞われ、神輿やお神楽による盛大な秋祭りが開催されるそうです。

社頭
参道途中の明神鳥居 鳥居に架かる額
参道途中の寛永12年生まれの狛犬
阿は模様付きの大きな玉に前脚を架け、吽はとても小さな子狛を二匹後ろ脚に乗せています。垂れ耳、奥目でやや尖った動物的な鼻先、長い縦ロールの鬣は二段になり、途中に立体的な渦巻きがあり、尾は背中に張り付いて肩近くまで届いています。爪の先まで丁寧に彫られた素晴らしい狛犬です。この様な尾の流れを持つ狛犬は他県では見られず、讃岐型といっても良いのではないでしょうか?尚、台座には寛永12年(1635)とありますが、この年代の建立にしては余りにも出来過ぎのような感じもするので、もしかしたら狛犬は再建されているのかもしれません。
狛犬の拡大写真はこちらで
(寛永12年(1635)建立)
一基だけの巨大な燈籠には台座に龍、
火袋には逆さ狛犬が彫り込んであります。
普通サイズの燈籠でも同じ型のものが一対見られました。
随身門
随身門に架かる扁額
境内の様子 幣殿・拝殿改築記念碑
重厚な拝殿
春日造りの本殿
境内社:土居天満宮
神使い・牛像 末社
境内社:水神宮
参道途中の水洗上にはライオンのような狛犬が寝そべっています。