八幡神社

善通寺市下吉田町本村東(平成21年3月30日)

東経133度46分50.49秒、北緯34度13分59.05秒に鎮座。

 この神社は高松自動車道・善通寺ICの南西約1kmに鎮座しています。県指定自然記念物の社叢が遠くから良く見え、境内の50m位手前の道路上に鳥居が建立されています。その鳥居の辺りからは、巨樹の聳え立つ下に長い玉垣に囲まれた境内中央に随神門が見え、そのず〜っと奥に社殿が垣間見えます。私達が参拝したときには宮司さんと思しき若い方が境内を掃き清めていらっしゃいましたが、後でお話をしたときに「広葉樹が多いのでお掃除もなかなか大変なんですよ…。」とおっしゃっておられました。県内では屈指の大きさの社叢です、我が家の狭い庭でも掃き掃除をおっくうがっている私達ですから、そのご苦労はとても良く理解できました。

 御祭神:足仲彦尊、大鷦鷯尊、品陀別尊、合祀祭神:志那都彦神、志那都媛神、手力男命
 境内社:荒魂神社、鹿島神社、久斯神社
 由緒:弘法大師・空海誕生の際、母の玉依御前がこの社で祈願したと伝えられ、その縁か空海の勧請と伝わりますが、一説にはこの社の鎮座地は古くは稲木村に属し、御祭神も因支首の遠祖武国凝別皇子(景行天皇の皇子)だったのを、八幡神を合祀して八幡神社と呼ばれるようになったのではないか、と言われています。(県神社誌より)

神社遠景
一般道と共通の真っ直ぐな参道 参道途中に建つ明神鳥居
社頭 社号標
「吉田郷産土神
 八幡神社」
随神門前、明治41年生まれの讃岐型狛犬
垂れ耳、奥目でやや尖った動物的な鼻先、長く流した鬣の途中に立体的な渦巻きがあります。尾は背中に張り付いて胴体中央まで流れています。体には筋肉を表す瘤が付けられ、爪の先まで丁寧に彫られた素晴らしい狛犬です。讃岐型狛犬の中でもスマートで優雅な狛犬です。
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(明治41年(1908)7月吉日建立)
随神門
随神門内の縦置き神門狛犬
彩色の剥がれたところや掛けた部分を見ると、漆喰で造られているように見えますが、もし漆喰だけで造られているとしたら初めての経験です。潰れた獅子顔で面白い子達です。
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拝殿
拝殿屋根上の構え型瓦材狛犬
本殿
境内社:荒魂神社 境内社:久斯神社
境内社:鹿島神社 末社群