鼓岡神社
坂出市府中町乙5116(平成21年3月29日)
東経133度55分11.3秒、北緯34度17分24.2秒に鎮座。
この神社は城山東麓にあり、予讃線・讃岐府中駅の西北西約700mに鎮座しています。道路に面した斜面には色とりどりの桜が咲き競い、この地で寂しくなくなった崇徳上皇の霊をお慰めしているように感じました。入口の石段を上がると明るく開けた境内左には崇徳上皇の御念持佛がある三尊堂が建立されています。参道を進み石段を上がっていくと、崇徳上皇縁の崇徳院御製碑や杜鵑塚があり、境内右には木の丸殿を偲ぶために建立された凝古堂があるのだそうですが、下調べ無しの私達はこの建物は見逃してしまいました。
御祭神:崇徳天皇、合祀:神倭伊波禮彦神
由緒:この地は、保元・平治(1156〜1159)の昔、崇徳上皇が讃岐に流刑され、雲井御所で3年間過ごされたあと、遷宮された木の丸殿の在ったところで、長寛2年(1164)8月26日崩御されるまでの6年余りをここで過ごされました。
建久2年(1191)後白河上皇の近侍だった阿闍梨章実が木の丸殿を白峰御陵に移し、跡地に之に代るべき祠を建立し、上皇の御神霊を奉斎したのが、鼓岡神社の創草と云われています。

社頭 |
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入口の石段 |
社号標
「崇徳上皇行在所
鼓岡神社」 |
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境内に建つ明神鳥居 |
鳥居に架かる額 |
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石段参道 |
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石段参道途中にいる平成の岡崎型狛犬 |
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(平成8年(1996)11月吉日建立) |
崇徳院御製碑
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢うわむとぞ 思う |
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杜鵑塚
啼けば聞く 聞けば都の恋しきに この里過ぎよ 山ほととぎす
鼓岡にご滞在の崇徳上皇がホトトギスの声を聞き、深く都をしのんでこの歌を詠まれました。
それを耳にした里人が気を遣い、以来鼓岡一帯ではホトトギスが鳴かなくなったといいます。その後、ホトトギスを供養し杜鵑塚を建てたのだそうです。 |
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拝殿 |
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拝殿に架かる額 |
存在感のある注連縄 |
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本殿 |
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崇徳上皇 御念持佛 三尊堂 |
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山号木札 |
三尊堂内の様子 |
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境内の様子 |
御神木 |
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