喜佐波神社

坂出市王越町木沢1621(平成21年3月29日)

東経133度55分11.16秒、北緯34度21分58.12秒に鎮座。

 この神社は王越小学校の北約350m、王越山南東麓に鎮座しています。16号線から王越山の綺麗な円錐形の山容が見えてくるとその麓、遙か彼方に小さくこの社の鳥居と社殿らしき建物が見えます。
 16号線から外れ、この社へ向かうと途中100m程手前に御旅所と天満宮が祀られています。参道には二基の鳥居が建てられ、入口からは石段参道となり上に随神門が見えます。随神門前には玉乗り狛犬が居て、門から境内に至る参道は未だ石段が続き、境内入口左右には玉垣に囲まれた中に文政3年生まれの狛犬が大事に保護されていました。
 拝殿は豪華な千鳥破風・唐破風と大棟が付けられ、破風の上には龍か鯱のような海獣と鳳凰が乗り、飛び狛も二対いました。本殿は更に石垣と玉垣が組まれた上にあり、本殿への石段参道脇にも面白い狛犬が居ます。
 境内は広々として明るく、とても綺麗に整備清掃され、背後の鎮守の杜と併せて雰囲気が素晴らしく、印象に残る神社でした。

 御祭神:天照皇大神、伊弉諾尊、伊弉册尊
 例祭日:秋例祭・10月8日
 境内社:八坂神社、旧産之神
 由緒:口伝によれば、仲哀天皇が神功皇后と共に征西の途中、この木澤浦に軍船を泊め、現在の地に至って天神地祇を祀り、殊に天照大神を招請し、賊徒征服海上平安を祈願したという事です。
 里人がその後を継ぎ、「日天大明神」と称して奉齋してきたと伝えられています。天保年間には本殿・拝殿など造営もなされています。
(県神社誌より)

王越山と神社遠景
参道入口
一の鳥居
参道の様子 二の鳥居
社頭
神社入口からの石段参道 社号標
随神門
随神門前にいる昭和10年生まれの玉乗り狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和10年(1935)1月建立)
随神門から境内に至る石段参道
境内入口、玉垣に囲まれた中にいる文政3年生まれの狛犬
この時期の物としては、古色蒼然たる姿のシンプルな狛犬です。特徴からは、どう見ても1700年代の感じがしますから、先代を模した物か、あるいは台座を高くした時に年代が彫られたのかもしれません。
狛犬の拡大写真はこちらで
(文政3年(1820)9月吉日建立)
拝殿
拝殿の豪華な破風と大棟
破風の上には龍か鯱のような海獣と鳳凰が乗っています。
向拝下の鳳凰
拝殿屋根上、内側に飛ぶ狛犬
拝殿屋根上、外側に飛ぶ狛犬
拝殿木鼻・狛犬と象
拝殿裏から本殿へ上がる石段参道
本殿へ上がる石段参道途中にいる安政2年生まれの狛犬
何とも力強くインパクトの強い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(安政2年(1855)12月吉日建立)
これまた豪華な造りの本殿
社殿全景
境内社:八坂神社 旧産之神
末社 末社
境内左右の様子