大井八幡神社

仲多度郡琴平町五條(平成21年3月31日)

東経133度50分11.05秒、北緯34度11分3.66秒に鎮座。

 この神社は国道319号線・五條信号から190号線に入ると約200mで右側に一の鳥居、左側に御旅所があり、そこから約200m程東に神社が鎮座しています。
 御旅所は広く綺麗に整備され、参道途中には沢山の奉納者名が書かれた石碑が建ち並び、この社に対する崇敬の深さをこの時点で感じられます。
 随神門の内側には二対の木鼻狛犬が取り付けられ、唐破風の付いた拝殿、大きな本殿、社名が付けられた境内社など参拝していてとても気持ちの良い神社でした。

 御祭神:水波能売命、八幡大神、久久能智命、ほか四柱を合祀
 境内社:樗(木偏を除く)神社、晴彦社、菅原社、地神社等
 由緒:古社にして元小松郷(金毘羅、榎井、苗多、四條、五條)の産土神。古くは境内に二ヶ所、北方に三ヶ所の湧水あり。上方涌井、象郷石井、三田ノ湧、多度津に至る一連の水域をなし住民代々にわたり恩恵を受けること大で、この地に水神をまつり大井の宮と称して八幡の神を合わせ祀る。棟札に金毘羅別当銘記さる。また寛永21年(1644)本社再建、元禄11年(1698)神門再建、正徳5年(1715)本殿再興。時を経て昭和18年大修理をなす。林相の樹風、旅所に続く沿道の風情また美し。当地五條は、四條、■■■條、丸亀郡家等を包む旧條里制のあった名残の土地である。
(境内案内「大井八幡神社とその周辺」より)
 境内に大きな出水があって古から水神を祀り、中世には八幡神を祀ったという由来が社名になっています。嘗ては小松郷全域の産土神でしたが、現在は満濃町四条と五条の産土神となりました。
 社伝によれば、大干魃で里人が苦しんでいるのをみた神櫛王六世の孫篠目命が井を掘らせたところ、清水がこんこんと湧き出ました。その神恩を奉謝して大井の傍らに水神を祀ったのが始まりといわれています。
 旧社格では郷社に列しています。

190号線沿いにある一の鳥居
参道途中の二の鳥居
参道の様子
随神門前、天保7年生まれの讃岐型狛犬
垂れ耳で奥目、尾が首筋まで流れ上がった典型的な讃岐型狛犬すが、瘤が盛り上がったまま残っている保存状態も、全体的なバランスもとれた出来のとても良い狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保7年(1836)仲秋建立)
随神門 社号標
随神門内側に取り付けられた木鼻狛犬
拝殿
拝殿の木鼻・狛犬と獏?
本殿
境内社:水分の神 樗(木偏を除く)神社
境内社:晴彦社
境内社:菅原社
境内社:地神社
末社群
末社
190号線沿いにある一の鳥居と道路を挟んで反対側に有る御旅所
御旅所の鳥居と鳥居に架かる額
御旅所内の様子