石井八幡宮

仲多度郡琴平町苗田(平成21年3月31日)

東経133度49分28.24秒、北緯34度11分40.65秒に鎮座。

 この神社は319号線、苗田信号から北にはいると右側に鎮座していますが、そこは神社の裏側で、実際の入口は東に240m程行った、御旅所・若宮神社近くにあります。
 社号標の建つ若宮神社から参道は真っ直ぐに西に延び、鳥居の向こうに大きな鎮守の杜が見えます。境内入口の随神門横の土壁が黄色に塗られているのを見たとき、何故か黄檗宗のお寺を思い出しました。他の神社とは全く違った雰囲気があります。
 すっきりとした感じの境内には拝殿・本殿の他に地域から集められた末社が多数祀られていました。

 御祭神:足仲彦命、気長足姫命、誉田別命、仲姫命、湍津姫命、田心姫命、市杵島姫命、合祀祭神:素戔嗚命、大物主命
 例祭日:10月最終土・日曜日
 由緒:社伝では宇多天皇三世の子孫、左大臣源臣重豊前国が宇佐城主であった天元2年(979)7月、この地に来て那珂郡小松庄三谷に城を構え、宇佐八幡宮を勧請して奉齋していたのを里人が請うて産土神とし、天元5年(982)8月神殿を造立して石原八幡宮と奉称しました。
 後、神主の石原金竹源朝頼が石原八幡宮を石井八幡宮と改称し、金竹より12代目に氏を石井と改称しましたが、13代目宮治源春瀧は神領を恐れて氏を金關と改めたと云います。
 又、境内には往古より石井と称する、清水が常に湧出する井戸がありました。仲多度郡史には「元此の地に石井と呼ぶ出水ありて水神を祀り石井神社と稱せしが、天元五年八月八幡大神を相殿に勧請し奉りしより石井八幡宮と稱するに至れり」とあります。
 現存の棟札によれば、拝殿は天和3年(1683)再建、文政6年(1823)改築、安政7年(1860)修理、明治29年本殿、幣殿、拝殿の改築されています。神門は元禄17年(1704.)の建立、文政7年(1824)再建、昭和6年社務所及び神門を改築しました。
 明治40年10月24日神饌幣帛料供進神社に指定されました。
(県神社誌より)

社号標 神社遠景
社頭
随神門
拝殿前、建立年代不明の浪速狛犬
吽には小さな宝珠が付き、平歯が目立つ、獅子頭のような顔つきで、けれど威圧的ではなく、にこやかな狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿
拝殿屋根上の飛び狛ちゃん
拝殿向拝下彫刻
拝殿に架かる額 拝殿内の様子
本殿
境内社 地神社(社日)
末社 末社
玉を咥えた双龍が巻き付く燈籠