荒魂神社

三豊市三野町吉津(平成21年3月30日)

東経133度41分27.48秒、北緯34度12分28.34秒に鎮座。

 この神社はJR予讃線・詫間駅の南南西約1.2km、汐木山(標高171m)北東麓に鎮座しています。入口の随神門脇には「汐木山と荒魂神社」碑や「讃岐十景」碑が建てられ、その門に相対して、手前約50mの川沿いには御旅所があります。
 随神門を潜ると汐木山中腹に向かって一直線に伸びる193段の石段参道が付けられ、足弱の私は先ずここで考え込んでしまいました。それでも参道途中には綺麗な桜が咲き始め、狛犬が居たりして気分がゆったりとしていた所為でしょうか、それほどの疲労感もなく境内に行き着くことが出来ました。
 山の中腹に造られた境内はそれほど広くはありませんが、大きな拝殿と豪華な本殿、境内社、末社などが、豊かな緑と淡いピンク色の桜の木々に彩られ、静かな佇まいを見せていました。
 境内からは三野津平野や高瀬川が眺められ、讃岐百景の指定を受けているのが肯けます。又、境内には、約100本の桜が植えら れ、 花見の名所として親しまれており、特に夜桜は見事で、一見の価値があるそうです。

 創建年代は不詳ですが、俗称・こうじんさんと呼び親しまれ、昔から悪病除けとして知られているということで、御祭神は素戔嗚命と思われます。

汐木山(標高171m)北東麓の社頭
随神門
随神門に相対して、手前約50mの川沿いに御旅所があります。
「汐木山と荒魂神社」碑 「讃岐十景」碑 随神門に架かる額「荒魂社」
汐木山中腹に向かって一直線に伸びる石段の参道
石段参道の様子 石段参道途中の一の鳥居
石段参道途中左手に祀られる境内社 石段参道途中右に見える五分咲きのソメイヨシノ
石段参道途中、一の鳥居後ろにいる天保9年生まれの浪速狛犬
やや仰向けの顔が若々しい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保9年(1838)建立)
更に続く石段参道の様子 石段参道途中の二の鳥居
二の鳥居後ろにいる建立年代不明の焼き物の狛犬
瓦材のような光沢のある焼き物の狛犬ですが、姿形は見事に讃岐型をしています。
狛犬の拡大写真はこちらで
二の鳥居後ろに置かれた百度石 境内入口
境内入口玉垣に隠れるように置かれた天保8年生まれの讃岐型狛犬。
嘗て台座から落ちたことがあったのでしょう、阿は斜めにスパッと切られたようにずり落ち、吽は右前脚が無くなっています。阿は口中に玉を含んでいます。
狛犬の拡大写真はこちらで
(天保8年(1837)8月吉日建立)
拝殿
本殿
社殿全景
境内社 地神社(社日)
末社 境内に咲く桜
満開には未だやや早かったようです。
随神門と約50mの位置に、相対して設けられた御旅所
大きな常夜燈には「大平社」の名が見えます。