玉積神社

丸亀市西平山町247(平成21年3月30日)

東経133度47分53.01秒、北緯34度17分31.78秒に鎮座。

 この神社は「うちわの港ミュージアム」の南東約150mに鎮座しています。玉垣前の道路に狛犬が置かれ、入口の燈籠の上にも可愛い狛犬が乗せられています。鳥居を潜ると右側に境内社・金神社、正面に千鳥破風、唐破風付きの豪華な屋根を持つ拝殿が建ち、後ろの高い石垣上に本殿が建立されています。社殿左の建物には「象頭山」の額が架かっています。又社地左には「稲荷神社」も祀られています。

 御祭神:天照大神、品陀皇大神、大國主大神、少彦名神、豊受大神、天兒屋根命、中筒之男神、市杵島姫命、綿津見神
 祭礼日:7月第4日曜日
 境内社:金神社、稲荷神社
 由緒:県神社誌によると、「天保年間新掘堪浦築造の際、剰土を盛たる所に丸亀班大阪蔵屋敷に祀りし神社を奉遷したるなりといふ」とあり、天保4年(1833)新堀湛甫掘削の土砂を盛り上げたうえに、丸亀藩大坂蔵屋敷の神社を奉遷したようです。
 江戸時代は金毘羅宮遙拝所でしたが、明治以後独立し現社名に改称されました。
 現在、丸亀城の南に鎮座する丸亀旧城下町の総氏神「山北八幡神社」のお旅所の一つで、妙見宮、福島町の一寸島(いつくしま)神社と共に3年間で一巡する形式となっているそうです。尚、戦前はこの社と福島町の弁天宮を1年交代で6年間、瓦町の妙見宮を7年に一度、お旅所として神輿が巡幸したそうです。現在は丸亀城の南に鎮座する山北八幡神社も昔は丸亀城の北に鎮座していたのでその名残のようです。

社頭
玉垣の外にいる明治3年生まれの狛犬
吽には宝珠が付く、典型的な浪速狛犬です。
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(明治3年(1870)11月建立)
境内入口の燈籠
笠の上には可愛い狛犬が置かれています。阿は岩狛で、吽は構え獅子というよりも岩の上に後ろ脚を乗せて、威勢良く見せているような可愛い子達です。やや太めの体型で悪戯そうな顔つきの若々しい狛犬です。
明神鳥居 鳥居に架かる額
「金刀比羅宮」
境内社:金神社(金山彦神)
金神社を護る建立年代不明の小さな狛犬
小さくて遠目にはとても可愛く見えるのですが、近くで見ると三白眼で目の下が弛んでおり、鋸歯を剥き出して結構面妖な感じの狛犬です。
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境内の様子
拝殿前、文政元年生まれの狛犬
吽には角があり、アーモンドアイでやや奥目、口蓋の端がやや上がってにこやかな顔つきの狛犬です。
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(石工・岡田屋五兵衛 文政元年(1818)10月吉日建立)
千鳥破風、唐破風付きの豪華な屋根を持つ拝殿
千鳥破風、唐破風
唐破風には車紋の「玉」の字が見えます。
向拝下彫刻・鳳凰
向拝下彫刻・雲と目貫の龍
拝殿木鼻・狛犬
本殿
拝殿左の建物。額には「象頭山」の文字が見えます。