倭文(しどり)神社

遠野市土淵町土淵(平成17年7月30日)

この神社は国道340号線をウロウロしていて立ち寄った神社です。市内へ向かうべく走っていたら急に夫が「この奥に神社がありそうだ。」と言い出しました。この道路もう何回も走っていたのに今までは気が付きませんでしたが、確かに道路角に神社の案内板が立っています。「もうお昼だし、どうせ地図にも出ていない神社だし、いいんじゃあないの。」という私の言葉を押し切って、夫は「俺は行くぞ!」仕方なく、了解。そこから少し走ると、右手奥に鳥居が見え、山へ向かって参道がのびています。少し坂道を登ると、まず目にはいるのが大きな拝殿、そして嬉しいことにその手前には小さな石の固まりも見えます。お腹の刳りが無く目が大きい素朴なはじめちゃんです。この子が夫を誘ったのでしょうか?いつもは私にお呼びがかかるのに、珍しい事もあるものです。
由緒によると御祭神は天照皇(大神日神、農耕神)、瀬織津姫命(水神、水辺の神)、 下照姫命(学問神、音楽神)で、五日市館主橘家の守護として、文殊菩薩を勧請崇敬せり。慶長年間(1596)鱒澤氏の反軍に敗れ修験道に帰依、以来修験道並びに諸士の修業道場となり、以来明治維新迄諸方より入峯参籠断食祈祷するもの多く、以後倭文神社と改め全村の諸社ここに合祀して今日に至る。現在も一般に文殊さまと、呼び智恵の向上を祈り学業の大文字を奉納筆蹟の上達を祈願す、とあります。

国道340号線から見えた案内板

神社遠景

道路端の一の明神鳥居

参道途中の二の明神鳥居

境内入り口

階段の参道

拝殿

変形神明造りの本殿

お腹の刳りが無く目が大きい素朴なはじめちゃん。宝永7年(1710)制作の六神石神社の流れを汲む狛犬でしょうか、全体の造り、顔や鬣の流れなどとてもよく似ています。それとも摩耗の状態から見て此方の方が古いのでしょうか。そんな気もするのですが・・・。

斜め前方から

奥から

境内社・普賢社

境内の様子

狛犬の拡大写真はこちらで