堤島神社

紫波郡紫波町大巻(平成17年7月25日)

この神社は星山と大巻の境界線近くで、高金寺と隣接して鎮座しています。明治初年までは別当寺と守護神社の関係にあったのでしょう。又、道路を挟んで反対側の田圃の中にも堤島神社があり驚きかつ不審に思いましたが、地図でよくよく調べるとこちらは大巻地区で、あちらは星山地区に鎮座しているので、それぞれの地区ごとの氏神様だったのでしょう。ここ堤島神社は弁天様と呼ばれ、地域の人たちに親しまれているようですが、興味深い逸話が残っていました。この地域にはおぼつなさんという名の雷神様が屋敷神として祀られることが多いのですが、ある家では、おじいさんの夢の中に神様が出てきて戦地に行きたいと言ったそうで、それで、神様をおくることになりました。そこで神官さんに祝詞をあげてもらい、幣束に神様の魂を移し、その幣束を馬の背につけて神社(弁天様=堤島神社)まで行き、その幣束を納めて神様を戦地に送ったことにしました。 この神様おくりの日に、神様の所から、大きな青白い火の玉が空に上がっていくのを近所の人が目撃したそうで、「これで神様も戦地さ行ったなあ」と言って安心したそうだ、というものです。(紫波町教育委員会HPより)

社号標と神社入り口

境内の様子

拝殿

拝殿内の様子

本殿

神楽殿