志賀理和気神社

紫波郡紫波町桜町本町 (平成17年7月25日)

この神社は東北本線・紫波中央駅の南東約1.5km、紫波運動公園の南で北上川の西岸に鎮座しています。日本最北の延喜式式内社といわれ、地名の紫波は元は「志和」と書かれていましたが、この神社名により「紫波」となったとする説もあります。境内入口には「南面の桜」があり、これはお決まりの貴族の若者と土地の娘との悲恋物語に由来したものです。又ここにはそんなに出来は良くないかもしれませんが、優雅な姿の狛犬が居ました。由緒によると坂上田村麿が東夷征討拠点として志波城築城のおり、守護神として香取・鹿島の2柱を勧請したのが創祀といわれ、以後歴代藩主や豪商から厚く尊崇されてきたようです。御祭神は、経津主命、武甕槌命、猿田彦命、保食命、少彦名命、大己貴命、船霊命とありますが、実は神社名の志賀理和気は当地の鎮守神である志賀理和気神の事で、この神は現在の神社による由緒書きには登場してきません。やはりここでも明治期に御祭神の差し替えがあったのでしょうか?ここには通称、赤石神社、赤石さんと呼ばれる元となった霊石が境内右手に置いてありますが、斯波孫三郎詮直公が北上川で見つけた紫色の霊石によって、水波が紫色になったので、地名が紫波と呼ばれるようになったという説もある曰く付きの霊石です。又、彩りも鮮やかに朱に塗られた本殿横には、東北で見つけた3対目の神殿狛犬が、堂々とした姿を見せてくれました。

(大正13年3月26日建立)

神社入り口

社号標

余り上手とも思えないけれど、そこはかとなくもの悲しげで、
優雅な姿が、南面の桜の悲恋物語と相まって、気に入っています。

どこまで続くか先が見えない長〜い参道

やっと境内入り口です

境内入り口

大きな拝殿。台風前で祭礼用の
テントがたたまれていました。

拝殿内の様子

朱の本殿

岩手県で初めて見つけた木製神殿狛犬。中々堂々とした体躯をしています。

本殿裏の立石二つ

金比羅宮、庚申塔などの文字碑

境内社・小野藤稲荷神社

小野藤稲荷神社社殿

年代不詳のお狐様

境内社・坂下稲荷神社

境内社・赤石天満宮

紫波発祥の「赤石」を祀る社