志和八幡宮

紫波郡紫波町上平沢八幡73(平成22年8月20日)

東経141度06分37.24秒、北緯39度33分12.43秒に鎮座。

 この神社は東北自動車道・紫波ICの西約750mに鎮座しています。
 参道の入口から神社までは北に約100m、境内入り口には面白狛犬と朱の両部鳥居が建立され、広々とした境内正面に入母屋造りの拝殿、大きな流造りの本殿が建立されています。周囲には石碑や境内社が点在し、のびのびとした清々しさが感じられる神社でした。

 御祭神:誉田別命、武甕槌命
 祭礼日:9月8日
 境内社:八坂神社、天満宮
 由緒:清和天皇の貞観4年(863)8月、山城国男山八幡宮を勧請されたと伝えられている。
 八幡宮は源氏累世の氏神にして康平5年(1062)鎮守府将軍源頼義朝臣長男八幡太郎義家が、奥賊誅伐のため志和の陣を発するにあたり志和八幡宮に戦勝を祈願したところ、白鳩舞い遊ぶを観る。
 戦い利あらず苦戦の時、その白鳩再び飛び来たると見るうちに暴風起こりて賊の城中より煙焔立ちのぼりたり。その時閧の声を挙げて攻めたて遂に賊を平定し、義家戦勝報恩感謝のため正月未明に大篝火を焚き上げて戦勝を祝した。
 その名残として今日も正月5日御勧日(また五元日ともいう)に社前に大篝火を焚き上げ、未明に盛大に祭典が行われている。
 また南部領主の崇敬篤く、慶長年間(1596〜1614)南部利直公より祀田四十三石四斗一升の寄進がなされ、その黒印状は紫波町の文化財として指定されている。
 明治4年10月には郷社に列せられた。

神社入り口まで100m程ある参道の入口
社号標 参道入口に立つ台輪鳥居
一般道と兼用の参道の様子
社頭
社号標
「郷社八幡神社」
境内入り口に立つ朱の両部鳥居
両部鳥居前にいる建立年代不明の狛犬
阿は宝珠を、吽は角を付けています。サングラスを掛けたような大きな目の人面顔で、口蓋が割れ、長い平歯が見える口元。筋肉の瘤や鬣の模様が綺麗に残っていますが、阿の尾は欠けてしまったのでしょうか?とてもユニークな、私の好き系の狛犬なので残念です。
狛犬の拡大写真はこちらで
境内の様子
拝殿前、昭和3年生まれの狛犬
やや腰を浮かせたような厳つい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和3年(1928)9月8日建立)
拝殿
本殿
境内社:八坂神社、天満宮
古峯神社、湯殿山、庚申塔等 忠魂碑
石碑 松尾大神
筆塚 石碑