走湯(そうとう)神社

紫波郡紫波町二日町向山(平成17年7月25日)

この神社は東北本線・古館駅と紫波中央駅の中間にある、二日町の城山公園北に鎮座しています。案内板には東鑑に「藤原泰衡追討のため、源頼朝の軍勢、二十八万四千が、陣ヶ岡に到着し陣地を定めて、厨川の柵まで攻め入るまで一週間ここに滞在し、高水寺の鎮守に走湯権現を勧請したてまつる。その傍らに小社あり大道租という。これは清衡が勧請なり、この社の後に大なる槻の木があり、頼朝はその槻の木の下にのぞんで、走湯権現に奉るといって上箭の鏑二本を射立てしめました。」とあり、高水寺の鎮守として、源頼朝によって文治五年(1189)に勧請されたことが書かれています。走湯権現の御神体は熱海温泉の湧口の走湯(はしりゆ)で、ここの走湯神社は、もとは走湯山高水寺とか大槻観音ともよんで、神仏習合の神社でした。慶応四年五月十六日大政官達により神号、神体から仏教色を一掃することになり、走湯権現と称していたのを走湯神社と改称し、御祭神を天忍穂耳命に差し替えたのです。

神社入り口

境内入り口。ここで90度左に曲がります

第二次大戦中制作で厳つくマッチョなしょうわ狛犬

(昭和18年8月17日建立)

拝殿

拝殿内のごもっともさま

本殿

庚申塔、金毘羅山などの文字碑

境内社・天満神社、八幡神社、八坂神社

境内社・諏訪神社、稲荷神社、道祖神社

文化財の大ケヤキ