於呂閇志胆沢川(おろへし いさわがわ)神社

奥州市胆沢若柳下堰袋48 (平成22年8月21日)

東経141度2分1.64秒、北緯39度7分37.6秒に鎮座。

この神社は水沢駅の西10Km近く、397号線と北側を流れる胆沢川の中間に鎮座しています。
社号標、鳥居が立つ参道入口から境内までは397号線と平行して凡そ320m位あり、境内入り口には二の鳥居が立つのみで、他に遮る物は何もありません。境内右側には綺麗な社務所兼集会所が建ち、建立年代不明の狛犬が護る拝殿は入母屋造りで本殿と繋がっています。社殿右には境内社が一社祀られ、境内手前と社殿左側に大正年間から昭和初期までに奉納されたたくさんの石碑が建立されています。

御祭神:水速女命、須佐男之命、木花咲耶姫命
祭礼日:4月29日、9月12日
境内社:一社
由緒:当神社は、明治4年に「於呂閉志神社」と「胆沢川神社」を同床に合祀した延暦17年(789)の延喜式神名帳に記載された神社です。
胆沢川神社は大同2年(807)坂上田村麻呂の勧請と伝えられ、祭神は水速女命として水神様を祀る神社であり、祭日は9月12日である。
於呂閉志神社は、元来石淵地区の猿山に鎮座する。「於呂閉志神社略縁起」によれば広仁元年(810)、嵯峨天皇の勧請と伝えられています。祭神は、須佐男之命、木花咲耶姫命を祀り、祭日は4月29日、この春の例祭には、神の「よりしろ」となる椿、隈笹、お札からなる「御守札」を配る作神様として神事がみられます。
本殿には、方一間木造入母屋造で、桟唐戸には黒漆塗に金泥をもって竹に雀、九曜紋並びに桐紋を描いた旧伊達宗章廟厨子が収納されています。江戸時代初期の様式美が窺えます。

参道入口
社号標 参道入口に立つ一の鳥居
参道の様子
一の鳥居から境内入り口までは凡そ320m位あります。
社頭
境内入り口に立つ二の鳥居
境内の様子
拝殿前、建立年代不明の狛犬
親しみやすいほのぼのとした顔つきで、鬣は短く、尾はピタッと背に張り付いています。胴体は寸胴で、股が太く他の地域では相当古い狛犬の範疇に入る造りですが、ここ岩手県の狛犬はかなり特殊な物が多く、又、他に類例が無く、年代は推定できません。
狛犬の拡大写真はこちらで
拝殿
本殿
境内社
牛馬頭櫪神 鷓鵐草葦不合尊碑
馬櫪神 戦没祈念碑
招魂碑 戦没者芳名碑
馬櫪神 雷神
金華山 大山津見神
出羽三山 馬頭観世音
ご神木