呑香稲荷(とんこういなり)神社

二戸市福岡松の丸21 (平成27年8月19日)

東経141度18分10.79秒、北緯40度15分50.26秒に鎮座。

この神社は、JR東北新幹線・二戸駅の北東1.6km程の辺り、九戸城跡の一画に鎮座しております。地名の「福岡」は南部氏の居城だった時代福岡城と呼ばれたことに起因。「松の丸」は曲輪名。

御祭神 宇迦廼御霊命

由緒
当神社は一説に延暦2年(801)出羽大物忌神社の御分霊として鎮座し、古くは吉平大神蔵と称し、王子稲荷・霞ヶ関稲荷と共に関東三稲荷の一社ともいわれる。天和2年(1682)神号拝授以来代々南部藩主が崇敬し、貞享3年(1688)重信公が、流れ作りの荘厳な社殿を建立されてより信恩公、信幹公、利雄公と20年毎に社殿が修築され、また利雄公は宝暦13年(1763)六角御輿を寄進、利敬公は神楽能面、衣装等を寄進され、毎年の大祭御輿渡御は官祭として執行され(千石の格式)、中山以北の総鎮守として農商工漁業の守護神として厚い信仰を受けてきた。社殿は明治の初めに神明造りに改築され、大正11年(1922)には県社に列せられた。その後昭和58年(1983)社殿の増改築を行う。
特殊神事として、古法厳守された旧正月春祈祷釜鳴式、5月探湯祭(クガタチ)が執り行われ、毎年大勢の参拝者で賑わっている。
岩手県神道青年会公式サイト より。

参道入口

参道入口の浪花狛犬。拡大写真はこちら。
(安政2年(1855)乙卯7月吉日建立)
参道途中のお狐様

参道

拝殿

拝殿前の狛犬。拡大写真はこちら。
(年代不明)

拝殿内部

本殿


九戸政実神社

九戸政実が斬首された三の迫(宮城県栗駒町)の九戸神社から分霊して九戸城二ノ丸跡にも同神社が建立されましたが、老朽化等に伴い平成13年この場所に移築新築されました。

大作神社

北方防備論を唱えた幕末の志士相馬大作、本名・下斗米秀之進は南部公への忠義新から津軽公に隠居を勧告しょうと襲撃未遂事件を起こしますが、捕らえられ江戸で斬首されました。その思想や行動は当時の人々に称賛され、文武両道の神として奉りあがめられています。

太平の江戸時代他の藩主を殺めようと計画実行した、当時では驚天動地の大事件、相馬大作事件の当事者を祀った神社です。現代風に言えばテロリスト。その相馬大作が神になっていたとは知りませんでした。

本殿

末社 石仏・石祠