二戸郡一戸町鳥越宮古沢 (令和5年7月31日)
東経141度17分07.51秒、北緯40度14分33.29秒に鎮座。
この神社は、東北新幹線・二戸駅の南1.5km程の辺り、宮古沢の街外れに鎮座しております。
由緒
鳥越観音は大同2年(807)に慈覚大師によって開基されたと伝えられています。永正9年(1512)の銘がある巡礼納札(岩手県指定有形民俗文化財)が残ってることから、室町時代後半には観音順礼の霊場として賑わっていたものと思われますが、詳しいことはわかりません。
再建されたのは江戸時代の寛文12年(1672)、藩主南部重信によってでした。同年の棟札も以前はあったということですので、奥院はこの頃に建てられたものと推測されます。建築様式も江戸時代初期の特徴を示していて、このことを裏付けています。
観音堂奥院は鳥越山の中腹の岩屋を利用して造られたもので、このような造り方を懸造りといいます。正面は四間で、床には板が張ってありますが、壁や天井は岩肌がそのまま使われています。堂のあちこちにお札が貼りつけてあり、参詣者が多く、今も信仰の根強いことを窺わせます。
境内由緒書き より。
国道4号線に立つ一の鳥居
参道入口
参道左右の狛犬。拡大写真はこちら。
(昭和13年(1938)旧9月建立)
額
参道
仁王門
仁王像
参道
参道左右の狛犬。拡大写真はこちら。
(明治41年(1908)旧3月3日建立)
本堂
奥の院観音堂
観音堂内部
観音像
末社
末社