荒神社

釜石市釜石定内町(平成17年7月28日)

 この神社は市の中心部から国道283号線で西に向かい、釜石線・小佐野駅で左折、旧道に入り甲子川を渡り、なおも300mほどで左手に鎮座しています。一見鬱蒼とした杜の中の、小さな暗いイメージの神社ですが、そばまで行くと思わず「何これ?」。これ以上は出来ないくらい単純化、デフォルメ化された、宇宙人顔の子がいました。ユニークな狛犬が多い東北でも、この子は変わり種ランキングの上位を獲得できるのではないでしょうか。
 荒神様に関しては、関東では昔は家の中に荒神様が祀られ、軻遇突智命(かぐつちのみこと)を祀る台所の神様として認識していて、神社としての荒神様は余り聞かない名前でしたが、こちらにきて結構あちこちにあるのに驚きました。この荒神様には私の知っていたカマドの神としての性格と、個人や地域の守護神として屋敷の内外や山裾、山頂などに祀られる場合があり、それは多くの場合山伏の活躍によってもたらされたそうです。このことにより山ノ神荒神、地荒神、牛荒神、ミサキ荒神などと呼ばれ、又中国地方の一部ではヘソノオ荒神と呼ばれる産土荒神信仰も見られるそうです。

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神社入り口

社殿

単純化、デフォルメ化された、宇宙人顔の大きな玉取の狛犬

境内奥には鳥居が建ち、登っていくと途中で小道はなくなりました。
元は山がご神体だったのでしょうか?