新山(にいやま)神社

一関市東山町長坂西本町208(平成22年8月21日)

東経141度15分24.45秒、北緯38度59分34.9秒に鎮座。

 この神社は猊鼻渓駅の北約800m、一関市役所支所入口のすぐ西に神社の入口があります。参道入口に明神鳥居が立ち、そこから境内まではかなりの石段で上がっていきますが、一段一段が幅があり緩いので余り苦痛には感じません。境内入り口では寛政11年生まれの狛犬がのんびりとお出迎え。狛犬ファンには喜ばしい、素朴で見ていると思わず微笑みが湧く狛犬です。
 拝殿本殿の区別がない一宇の社殿に掛かる額には「新山神社 津島神社」と書かれていました。そのほか境内には末社が一社、石碑などが点在し、東山町長坂の閑静な様子が良く見えました。

 御祭神:瓊瓊杵尊、建速須佐之男命
 祭礼日:6月15日
 由緒:後鳥羽天皇の鎌倉初期建久3年(1192)、長坂唐梅舘城主千葉刑部少輔頼胤が紀州国より神靈を勧請し、千葉家の氏神として崇敬す。
 その後、明治12年尾張国津島神社より神霊を分霊し合祀した。
(「岩手県の神社」より)

社頭
入口に立つ明神鳥居
石段参道
右側の建物は一関市役所支所です
石段参道が約100m程続きます
境内入り口
境内入り口にいる寛政11年生まれの狛犬
阿吽共に頭上に小さな突起があり、位置が反対です。前足が太くたくましく、やや太めの胴体は寸胴、尾はピタッと背に張り付き、1700年代後半の狛犬の特徴が備わった本当に素晴らしい狛犬です。吽は口蓋が割れて猫のように見えますね。静かで落ち着いたこの社の雰囲気にピッタリの長閑そうな風情の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(寛政11年(1799)己未9月18日建立)
社殿
社殿に掛かる額「新山神社 津島神社」
山神尊 末社
象頭山 金比羅大権現碑 金華山 庚申塔
忠魂碑
境内から石段参道を振り返る
境内から見る東山町の景色