配志和神社境内

 境内に入るとまず目に付くのが、左右に聳える御神木・夫婦杉です。この二本の大杉は、市内では最古、最大級で、風雪に耐えながら永い間寄り添うように聳え立つその姿に、何時しか夫婦杉と言われるようになりました。
 夫婦杉の間を通る参道正面には石垣が組まれ、その上に灯籠、狛犬が奉納され、奥に市指定文化財の拝殿と弊殿・本殿が建立されています。「県社配志和神社略記」によると、「本殿養和元年改築、拝殿正徳元年改築」とあり、拝殿と本殿を幣殿でつなぐ複合社殿は市内神社中随一の神社建築と言われているようです。
 境内左手には浅間神社、日吉神社、右手には愛宕神社、天神社、八幡神社、産神社、神明宮の各境内社が祀られ、又、計5対もの狛犬が見られる、狛犬ファンにとってはとても嬉しい神社です。
 蘭梅山中腹の「配志和の森」と呼ばれる豊かな森の中、静かな境内は清々しく「神の座し給う」神々しい雰囲気が満ちあふれた、素晴らしい佇まいの神社でした。

境内の様子
市指定天然記念物 御神木・夫婦杉(向かって左側)
市内では最古、最大級。推定樹齢・1000年以上、目通・4.83m、樹高・42m
市指定天然記念物 御神木・夫婦杉(向かって右側)
市内では最古、最大級。推定樹齢・1000年以上、目通・7.18m、樹高・42m
社殿の建つ上の境内入り口
社殿を護る文化2年生まれの狛犬
低い台座の上に乗る大きく堂々とした狛犬です。奥目で口が大きく避け、頬から耳にかけ縦皺が付けられています。顔つきも体型もオランウータンの様に見えますね。

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(文化2年(1805)乙丑3月吉日建立)
市指定文化財・拝殿
拝殿目抜き彫刻・龍
拝殿木鼻・狛犬と象
市指定文化財・本殿
境内社:浅間神社
浅間神社を守護する建立年代不明の狛犬
マッチョな体にチョボッと付けられた顔。お尻の上の方から指先でつまみ上げたような可愛い尾。面白いけれど、一生懸命な姿が愛らしい狛犬です。
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境内社:日吉神社
日吉神社を護る狛犬
この子達は何処からどう見ても「ワンコ」です。阿吽の位置が反対で、顔の向きが阿吽でずいぶん異なります。
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日吉神社を護る狛犬
この一対は顔の向きどころか、大きさから姿形まで全てが異なるので、赤の他人(狛)を組み合わせたのかもしれません。これはこれで、嘗ての日本の家庭「堂々とした父親と尊敬の眼差しで下から見上げる母」の様に見えなくもありませんが…。
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境内社 境内社:愛宕神社
境内社:天神社
硯が池
境内社:八幡神社 境内社:産神社
境内社:神明宮
末社 末社
境内右側の林の中に見事な枝振りを見せる紅葉の大木があります。「又、秋に来たいね〜。」と二人で話しました。
境内から剱坂を振り返る