花巻神社

花巻市愛宕町384-1 (平成22年8月20日)

東経141度6分53.56秒、北緯39度23分37.8秒に鎮座。

この神社は花巻駅の北約300mに鎮座しています。鳥居と社号標が立つ神社の入口から境内までは石段が続き、境内入り口に二の鳥居、境内参道中央に三の鳥居が建立されています。境内中央奥に拝殿・弊殿・本殿が建立され、社殿左に社務所、右に御輿庫、神楽殿などが配されています。石碑の多さも際だち、拝殿前には注連縄が掛けられたお百度撫石が置かれています。

御祭神:迦具土命、豊受姫命、建速須素男命
祭礼日:9月6日、7日
境内社:稲荷神社他
由緒:当神社は、往古より里の人々の厚い信仰を受けていた愛宕神社・稲荷神社二社が両氏子崇敬者の永年の願いにより昭和三十年に合祀され、名称を花巻神社と改称した。
その後に愛宕神社境内地内に鎮座の八坂神社を合祀し、昭和五十八年には現境内地に移転御造営を完工した。
花巻開町以来の里の守護神を祀る尊崇篤い神社である。
愛宕大神 迦具土命
天正十九年(一五九一年)南部藩二十六代信直は、北秀愛に稗貫・和賀八千石を与えて花巻郡代に任命した。秀愛は盛岡に通ずる街道筋として文禄中(一五九三年頃)四日町の開町に重点をおいた。
その後、父北信愛(松斉)が二代目の郡代に任ぜられる。花巻の地は伊達氏と境を接する軍事的な要地であり、松斉は慶長十六年(一六一一年)南部利直の命をうけて当時鍋倉にあった萬福寺を花巻に移し、八幡寺と改め稗貫・和賀両郡十カ寺の本寺とした。
その鎭守として軍神・火防の神である愛宕大神を勧請した。
稲荷大神 豊受姫命
天和元年(一六八一年)胆沢郡より遷座し、その年の九月九日遷座の霊験として、一夜の間に境内は烈しく亀裂して清水が湧き出たのを始めとしてたびたび種々の奇瑞があり、時の郡司がこれを非常に敬慕し国主に上達した。これに対して国主は畑地を寄進し、氏子は相図り社殿を造営して、篤く祀った神である。
五穀豊穣・万般の産業の守護神として信仰されている。
八坂大神 建速須素男命
八坂大神の鎮座は年号不詳であるが、古来よりの口伝によれば和賀から夜半松明を振照らして遷宮したことにより、火振天王と称され、例祭には氏子が夜半松明を振り振り参拝するのが通例であった。
家内安全・疫病退散・五穀成就の神として崇敬されている。

神社入り口に立つ一の台輪鳥居 社号標
石段参道の様子
境内入り口
境内入り口に立つ二の台輪鳥居
境内の様子
参道途中に立つ三の台輪鳥居
拝殿
拝殿内に掛かる額「豊受姫命」「花巻神社」「迦具土命」「建速須素男命」
弊殿と本殿
境内社:稲荷神社
稲荷神社の神使い・お狐様
太子堂 神楽殿
御輿倉と御神輿
忠魂碑 古峯神社
馬頭観世音 馬頭観世音
馬頭観世音 庚申塔
金毘羅大権現 巌鷲山大権現
三宝荒神 古峯神社
月三山 山神
当国丗三所観世音 当国三十三所観世音
天満宮 石碑
ご神木
お百度撫石