須須神社

能登半島の先端、珠洲市寺家(じけ)に鎮座する、高座宮(たかざのみや)、金分宮(かなわけのみや)。この二社の総称を須須神社(すずじんじゃ)と云います。鎮座の地珠洲市の由来も、この神社の御祭神「美穂須須見命(ミホ・ススミノミコト)」に由来するようです。また、一説には神名帳記載の須須神社は、須須ケ嶽(鈴ヶ岳)に海上交通を守護する須須之神を祀る社として成立したとも云われています。

須須神社 縁起
御祭神 天津日高彦穂瓊瓊杵尊・美穂須須美命・木花咲耶姫命
 当社は高座宮・金分宮の両社にご夫婦の大神様を祀り、須須神社と称し「三崎権現」・「須須大明神」と尊崇され、東北鬼門日本海の守護神として、あまねく信仰され、災難除けの御神徳あらたかな御社であります。
 第十代崇神天皇(約2000年前)の御代能登半島最東北端の山伏山(鈴ヶ嶽)の頂上に創建され、天平勝宝年間に現在の地に遷座した国史現在社・延喜式内社であります。
 古代より縁結びの神として、世に知られており、この「むすび」とは単に男女の仲を結ぶだけでなく生成化育、修理固成という日本民族の根本精神である神業を、みずから妹背(ふうふ)の契を結び子孫繁栄の道を示し教えら(れ)た尊い祖神(おやがみ)様であります。
 かようにに、生業繁栄・五穀豊穣・大漁・交通安全・学業成就・縁結び・安産・育児・病気平癒・槌児祈願・鬼門除け等の大御陵威(おおみつ)あらたかな日本海の守護神とし(て)、古くから三崎大権現として深く信仰されています。
境内由緒書より。