大宮神社

七尾市能登島野崎町48-52 (平成21年5月5日)

東経137度02分45.06秒、北緯37度07分17.89秒に鎮座。

この神社は、能登島の東端、野崎漁港の近くに鎮座しております。

御祭神:大物主命・軻遇突智命・応神天皇・健御名方命

由緒
往古より産土神として篤く崇敬された。火宮・八幡大神・諏訪大神はもと別社に奉斎されたのを合併して現在に至る。昭和17年2月、神饌幣帛料供進神社に指定される。
石川県神社庁公式サイトより。

御祭神から、合祀された三柱の神を除くと大物主命という、あまりはっきりとしない神様が残ります。寺院を神社に改める時、御祭神としたのでしょうか。

神社入り口と社号標

鳥居

境内

狛犬、高麗犬という意
神社の前におかれる一対の獅子に似た像。中国文化の影響によって生じ、魔よけのためといい昔は宮中の門扉・几帳・屏風などをとめるため用いた。
獅子の子落し。富士山の溶岩を山にみたててつくる。生まれた子を千尋の谷に投げ込み、中途ではねかえって岩角にとりつくほどの強いものばかりを育てるといういい伝え。
境内由緒書より。原文はこちら。拡大写真はこちら。

(昭和14年(1939)10月吉日建立)

実に立派な獅子山です。しかし関東地方以外で見るのは珍しいのですが、裏の奉納銘石碑を見て納得しました。

奉納したのは「東京市亀戸三丁目、野中菊太郎」。能登島出身の方でしょうか。石工や獅子山を築いた職人も東京の人のようです。獅子が我が子を千尋の谷底に突き落とし、這い上がって来る、強い子のみを育てる。というお話は、富国強兵を国是としていた戦前は大いに好まれたようです。しかし、必死に登ろうとする子獅子が健気に見えます。ぬるま湯どっぷりの戦後の日本人こそ、獅子の両親に見習うべきかも知れません。

拝殿

向拝下の彫刻

木鼻の狛犬

本殿