印鑰(いんにゃく)神社

七尾市府中町223(平成21年5月4日)

東経136度58分15.50秒、北緯37度02分39.95秒に鎮座。

 この神社は七尾駅の北北東約800m、能登食祭市場南に鎮座しています。5月4日は七尾市最大の祭、鍛冶町・府中町・魚町の三台の「でか山」が奉納される大地主神社の大祭「青柏祭」本山の日で、ここ府中町からも「でか山」が出張っていますから、神社は華やかに飾り付けられてはいましたが、人影は全く在りませんでした。
 府中町の「でか山」は「朝山」といわれ、5月4日夜中の午前1時に、花火の合図とともに木遣りが唄われ、勢い良く走り出したまま夜どうし曳かれて、明け方に大地主神社に納められるのだそうです。「青柏祭」は国指定・重要無形民俗文化財だそうですが、祭り好きの江戸下町育ちの私でも、夜中中山車を引き回す祭りというのは、見たことも聞いたこともありませんでした。見たかったですね。残念!!
 市街地で海岸近くに鎮座している為でしょうか、鎮守の杜はなくやや寂しい気がします。でも境内はきちんと清掃整備され、氏子さん達の崇敬の念がしっかりと伝わってくる神社でした。境内には「府中町でか山車輪」が展示され、社務所がでか山会館と兼用になっています。本社の由緒書きや境内社の云われ等もきちんと書かれ、参拝者に分かりやすく工夫されています。

 御祭神:市杵島姫命
 祭礼日:青柏祭・5月3〜5日、7月第1土曜日・互市祭(印鑰のおすずみ)
 境内社:西宮神社、不動尊堂
 由緒:養老3年(719)国府を七尾港付近に設け、港の守護神と鎮祭し、能登国国衙の印璽を保管した由来から印鑰神社と称す。戦国の爭乱天難を土中にさけ、文緑年中(1558〜1569)赤間田より地主・両川市左エ門、郡奉行・三輪藤兵衛の夢告により出土し、慶長2年(1597)大手町、寛永16年(1639)府中町と府中村の入会浜に移転、文政8年(1825)現地に遷宮す。
(「石川県神社庁公式サイト」より)

 「青柏祭」に関しては「青柏祭でか山と大地主神社」畝源三郎のホームページ・青柏祭」に詳しい説明と写真が掲載されています。

社頭
入口の台輪鳥居 社号標
「府中町でか山車輪」展示 でか山会館兼社務所
境内にいる明治26年生まれの浪速狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治26年(1893)建立)
拝殿
拝殿内の様子
本殿鞘堂
境内社:西宮神社
西宮神社鞘堂の彫刻・龍
西宮神社鞘堂の木鼻・象と狛犬
境内社:不動尊堂
境内左側に奉納された神像?二体