鳥屋比古神社

鹿島郡中能登町春木ナ87(平成21年5月4日)

東経136度54分13.19秒、北緯36度59分30.83秒に鎮座。

 この神社は能登二宮駅の北西約2Kmに鎮座しています。地図に記載はなく、「とりやのの保育園」を目標にすると分かりやすいと思われます。
 参道入口の明神鳥居から約200mほど参道が続き、境内入口の石段右手に「鳥屋比古神社御由緒」が無いと通り過ぎてしまいそうな入口でした。石段を十数段上ると境内で、明るく意外と広々とした境内正面に鳥屋比古神社の社殿があり、右手に境内社の招魂社、その中央の少し高い奥に度会社が祀られていました。

 主祭神:鳥屋比古神、相殿:大穴牟遲命、埴安命、句句廼遲命、加具土命、金山比古命、水波能賣命
 境内社:鳥屋町招魂社、度会社
 由緒:創立の年代を詳かにしないが、社伝によれば崇神天皇の御宇鎮祭せられたものという。
 祭神鳥屋比古神は国土平定開発の祖神と仰がれる大神で、往昔、竹津浦鹿島路の湖水に荒ぶる毒蛇が棲息して人民に害毒を及ぼした時これを平定し、その射給うた矢の落ちたところを羽坂と称するに至ったという。
 而して、社殿後方の鳥屋塚こそは、この蛇身等を埋めたものだと伝えている。
 醍醐天皇延喜の制、小社に列して祈年の国幣に預った名社である。
 古来、十三ヶ村の惣社として地方広範囲にわたる崇敬を集め、中世に畠山氏の尊崇篤く、社領二百六十石の寄進を受けた。
 また、本社は古えより六所大明神と称せられ、六神奉祀するに至った。
 この社は式内社で旧郷社。明治41年神饌幣帛料供進神社に指定されています。

「鳥屋比古神社御由緒」拡大写真はこちらで

参道入口 社号標
参道入口に建つ明神鳥居
参道の様子
社頭
境内入口
境内の様子
向かって左は鳥屋比古神社、右は鳥屋町招魂社
鳥屋比古神社拝殿前の狛犬
阿は子狛を連れ、吽は小さな角を付け玉を持っています。姿はたおやかですが、建立された時代の影響を受け厳しい顔つきの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和15年(1940)建立)
拝殿
本殿覆い屋
境内社:鳥屋町招魂社
招魂社を護る建立年代不明の岡崎現代型狛犬
境内社:度会社