能登比咩神社

鹿島郡中能登町能登部下125甲29(平成21年5月4日)

東経136度51分41.63秒、北緯36度57分20.45秒に鎮座。

 この神社は能登部駅の西南西約1Kmに鎮座しています。境内入口に縣社と書かれた社号標と一の鳥居が建ち、参道には合計三基の鳥居が建立されています。三の鳥居を潜り石段を上ると、幣拝殿や本殿と繋がっている妻入りの大きな拝殿が建っています。社殿の左手には、境内社の子安神社が祀られ、後方、丘の上に奥宮と思われる社殿が建っていますが、ここにはどこからも登り口が見つからず、遠方からの撮影しかできませんでした。
 帰ってきてから調べたところ、その後方の丘上には、姫塚(御陵山)と呼ばれる、この社の御祭神・能登比咩神の神霊を祭祀したと伝わる円墳があるようです。

 御祭神:能登比咩神、沼名木入比賣命、合祀:天照大神、虚空津比賣命、猿田彦大神、建御名方神、倉稻魂命、菅原道眞、素戔嗚尊、日本武尊、少名彦命
 由緒:(能登比咩神)太古大己貴命、少彦名命と共に天下を経営し越の八国を平け給う時此の地に至り国津神を求め給う、爰に機織乙女あり、命機殿に来たり御飯を語り給いければ乙女は稗粥と、どぶろくを進む、命甚く愛で坐して永く吾苗裔と爲さむと宜り給う。此の乙女名を能登比咩神と稱へ奉る。比咩神常に女巧を重し、自ら機棹を作り、妙衣を製して天尊に供へ給う後、機棹を海中に投げ給いしに一島忽然として生る。この島名は能登比咩織島又名は機貝島と云う。羽咋郡富来沖にあり。
 (沼名木入比賣命)人皇十代崇神天皇の皇女、沼名木入比賣命は皇兄大入杵令に隨いて当国に下向し、此郷に駐り給う産土神能登比咩神の遺業を興し郷里の婦女に機織る業を教へ給う。命此地にして薨去し給いければ、里人御尊骸を後丘に葬り、神霊を祭祀し奉る。能登麻織物の御祖神と稱え奉り、御神徳を仰ぎ奉る。

社頭
社号標
「縣社 能登比咩神社」
参道途中の一の台輪鳥居
二の台輪鳥居
手水舎近くにいる昭和4年生まれの岡崎現代型狛犬
(昭和4年(1929)春建立)
磐座? 手水舎
手水舎屋根上で参拝者を見守る瓦材の構え獅子
石段参道下、三の台輪鳥居
境内入口
境内入口にいる縦置きの狛犬
阿は玉に手を掛け、吽には小さな角が付いています。若々しい感じで、背筋の伸びたやや胴長の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和2年(1927)3月吉日建立)
拝殿
拝殿向拝彫刻・波間の玄武二匹
本殿覆い屋
社殿裏山の奥宮?
境内社:子安神社