天日陰比咩（あめひかげひめ）神社

鹿島郡中能登町二宮子6(平成21年5月4日)

東経136度56分00.01秒、北緯36度58分08.43秒に鎮座。

　この神社は能登二宮駅の南東約2ｋｍに鎮座しています。石動山西麓に鎮座し、又、社殿後方には天日加氣山が控えている好環境の中、モミジや杉などの混合林で構成された鎮守の杜が豊かで、境内も社殿も良く手入れされ、姫神を祀るに相応しく景色や雰囲気の素敵な神社でした。
　広々とした社頭の景色を楽しみながら鳥居を潜ると、すぐ左手に鳥居を覆うように姿の良いモミジの木があり、鳥居の後ろには建立年代不明の加賀逆立ち狛犬が居ます。気持ちの良い参道には細いながらも「あめひ川」の清流が流れ、天狗の足跡が付いたと伝えられる「鎮座石」も興味深く、荘厳な拝殿やおみくじ納所内に造られた「火の鳥」碑も他所では余り見かけない作りでした。境内右手には天神稲荷社が祀られています。

　御祭神：屋船久久能智命、相殿：大己貴命、応神天皇
　祭礼日：春祭・4月18日、例祭・6月15日、夏祭・7月15日、秋祭・10月15日
　境内社：天神稲荷社
　由緒：人皇10代崇神天皇の御宇鎮座の延喜式内社であり建長４年４月に能登の国二宮と指定されたる官弊社である。往古より菊御紋を粧飾し、上日庄（あさひのしょう）18カ村の総社として崇められてきた。
　社殿後山の大御前峰社は以前天日陰比・（あめひかげひめ）神をまつり、又羽咋郡市及び七尾鹿島郡市の雨乞所であった。中御前峰社は崇神天皇及び印色之入日子命の御陵墓であったと伝へられている。
　辛酉61年目毎に羽咋、鹿島両郡の諸難退散祈願祭を斎行している。
（「石川県神社庁公式サイト」より）

社頭

入口の明神鳥居	社号標

鳥居の後ろにいる建立年代不明の狛犬
加賀逆立ち狛犬のように見えますが、阿吽共に逆立ちしているのは初めて見たような気がします。阿には小さな角が付いていて、金沢の物とは顔つきが随分違っています。変わっているという点では、今回の狛犬の中ではＮＯ１ではないでしょうか。
狛犬の拡大写真はこちらで

参道・境内の様子

境内を流れる「あめひ川」	みくりや

鎮座石

拝殿

拝殿内の様子

本殿鞘堂

境内社：天神稲荷社　入口と鳥居に架かる額

天神稲荷社社殿	天神稲荷社本殿

御神木・大杉	祈願絵馬おみくじ納所

	納所内に造られた「火の鳥」碑

境内入口左に聳えるモミジの名木