武三熊神社

金沢市畝田中2-233(平成18年11月24日)

 この神社は畝田中2丁目と畝田東2丁目の境界付近に鎮座しています。社全体が綺麗に整備され、気持ちの良い神社でした。
 「由緒沿革」の碑には

 御祭神:武三熊大人、大山祇神、応神天皇、神功皇后、比淘蜷_
 由緒:宝永誌に「畝田村領内に牛堂という社あり。御神体は大威徳明王のよし伝々」とあり、この牛堂の御祭神である武三熊大人から名付けられました。又、加賀史では、先の文を引用し、「この牛堂という社は宮腰往還台所橋の脇の田中にありしが、文政5年(1822)地替えして村中(現在地)に社地を遷し、この跡は今は田地と成りたり。」とあります。大徳の社から起こったものであり、神社の創立は天正7年(735)と伝えられます。
とありました。
 とても見にくく気づきにくい場所にいるのですが、ここの本殿前には2対の、出雲と江戸の狛犬が居ました。

社号標「村社 武三熊神社」 神社入口
「由緒沿革」の碑 拝殿
本殿左右から
本殿前の狛犬達(片側だけから撮影可能)
手前は小振りの江戸狛犬で、吽吽のように見え、右側の狛犬には角が付いています。
若干上向きで姿勢が正しく、鬣や尾の流れがスムースで滑らかです。
とても出来の良い狛犬ですが、所々欠損しているのが残念です。
奥は本場からいらした出雲丹後狛犬です。阿吽が反対位置に置かれ、
吽は下顎の一部が欠けており、全体の剥落が進んでいるようです。