尾崎神社

金沢市丸の内5-5(平成18年11月24日)

 この神社は金沢城公園北に鎮座しています。思ったよりも小さい社地の神社でしたが、朱塗りの神門、重要文化財指定の社殿類は歴史を感じさせるに充分な佇まいで、その他境内には「辰巳用水分流再興碑」があり、その当時土中配管として使用された石管も残されていました。
 御祭神:天照大神、東照大権現(徳川家康公)、第三代加賀藩主・前田利常公
 摂社 : 豊受稲荷社
 由緒:幕府から東照大権現の勧請を許された加賀4代藩主前田光高公が、寛永20年(1643)金沢城北ノ丸に東照三所大権現社として創建、別当として神護寺を置きました。明治6年には神仏分離に従い仏像・仏具を除き、明治7年、尾崎神社と改称しました。明治9年には城内が陸軍省用地となったため現在地へ遷座、その際諸事情により、建立当初は「金沢城の江戸」「北陸の日光」と呼ばれたほどの十数棟にも及ぶ豪華な社殿の内、現存の建物だけを移築したそうです。昭和25年には本殿・拝殿及び幣殿、附厨子・中門・透塀等が重要文化財に指定されました。

神門 国重要文化財指定の拝殿
ブーちゃん招魂社系狛犬。招魂社もこの位ふくよかでにこやかだと好感が持てます。
(紀元2600年(昭和15年)建立)
国重要文化財指定の中門、透塀、本殿 境内社・豊受稲荷社
網で保護された豊受稲荷社のお狐様
(昭和14年5月吉日建立)