久保市乙剣(くぼいちおとつるぎ)宮

金沢市尾張町2-16-72(平成18年11月24日)

 この神社は金沢駅の南東約1.2kmの浅野川大橋の西、泉鏡花記念館と道路を挟んで反対側に鎮座しています。この辺りが金沢発祥の地といわれており、昔ながらの商店街の一角に鎮座しているこの神社の境内で、泉鏡花が幼い頃よく遊んだと伝えられ、鏡花の「うつくしや鶯あけの明星に」と刻まれた句碑が建っています。
 御祭神:素盞鳴命(明細帳)、又は白山第四の御子神・乙剣明神(貞亨2年(1685)の由来書)
 由緒:創建は不詳ですが、古より加賀郡小坂庄久保市村の産土神なので、久保市乙剣宮と呼びならわされていました。初めは久保市村に鎮座していましたが、慶長6年(1601)に卯辰山に遷座しました。この頃は真言宗金剛寺が別当となっていましたが、明治の神佛混淆廃止に伴い寺号・坊号を廃して、明治5年村社に列せられ、9年には許されて旧社地に社殿を造営し、12月には郷社となりました。(金沢市史より)

社号標 神社入口
拝殿 拝殿内の様子
厳つく鬣が横に張りだした、しょうわ狛犬
(紀元2600年(昭和15年)建立)
本殿
市指定保存樹
ご神木の大ケヤキ
境内社・稲荷神社入口
境内社・稲荷神社社殿