金沢市浅野本町1-6-1 (平成18年11月24日)
東経136度39分55.63秒、北緯36度34分38.22秒に鎮座。
この神社は金沢駅の東約1.1km、浅野川右岸に鎮座しています。社地の東側は澄んだ水の流れる用水路で、後は親水公園という、とても環境の良い立地に鎮座する神社です。参道脇には松の古樹が聳え、妻入りの拝殿は堂々とした作りです。境内には稲荷社が二社、若宮白山社等の境内社が祀られ、室町時代からの疫塚跡も見られます。狛犬はこの地域独特の加賀逆立ち狛犬です。
主祭神:大山咋神・大己貴命 合祀神:天照皇大神・春日四柱神・天満天神
由緒
約千年前の長徳3年(997)の御鎮座。社地二万歩。浅野川を御手洗とし惣門を構えたと言う。古くは山王社と称した。
境内由緒書き より。
社伝によれば長徳3年(997年)現在の地に、御鎮座されて以来、生産の神・病気平癒・更に雨乞いの神として、たいそう賑わったが、永正年間の一向一揆により社殿は焼失し荒廃をきわめていた。享禄2年(1529年)に再興され、春の例祭日には神輿やシシ舞いが出て賑い、更に秋季祭には流鏑馬が行われたとある。
石川県神社庁公式サイト より。
令和6年11月11日「狛犬さがし隊Kさん」より狛犬情報、戴きました。最後に追加してあります。
参道入口
参道左右の狛犬。拡大写真はこちら。
(石工・福島伊三次 大正3年(1914)9月建立)
この狛犬は台座だけで高さが3m近くも有る高い位置にいます。石工の福島伊三次さんは逆立ち狛犬を沢山作った三大石工さんの一人だそうです。この方の狛犬は頬がふくよかで眼が優しいですね。筋肉質の整った体つきです。これも阿吽が反対位置で、阿は子狛を連れ、吽は大きな角を付けています。体中に付けられた瘤の模様や眉・鬣・尾・爪に至る細部まで丁寧に造られています。
拝殿
本殿覆屋
若宮白山社
厄除稲荷社
浅野稲荷社
疫塚跡
【神社情報・「狛犬さがし隊Kさん」より】
ガラスのケースに入っている2体がメインですが、「昭和2年の彦三の大火で社にも火の粉が降り類焼の危険、屋根の上を飛び回る動物が火の粉を体で消す動作が見られ、翌日に狛犬の体が黒焦げだった事から神社を護ってくれた宝として感謝」との宮司さんの話が紹介されています。ふるさと日本狛犬研究会会長相古誠一(そうこせいいち)様の資料より。
神社入口
拝殿内部
拝殿内の神殿狛犬
ケース入りの木造狛犬
絵馬