大額稲荷(おおぬかいなり)神社

金沢市大額1-145 (平成26年10月20日)

東経136度37分31.10秒、北緯36度30分38.90秒に鎮座。

この神社は、北陸鉄道石川線・乙丸駅の北500m程の辺り、大額の街中に鎮座しております。

御祭神　豊受比咩命・天照大神

由緒
祭神は天照大神を主祭神とし、安元年間(1175～1176)に勧請し、元応年間(1319～1320)以降、社殿の造営など行い特に国守富樫氏は本社を崇敬し延応(1239～1239)以降累世奉幣祈願され社料を寄進し社殿を営繕されたと伝えられているが兵乱のため古記宝物を失ったとも伝えられ文書の記録による確認はされていない。また高橋川と碇川の合流点に建立されていたことから両川の洪水から集落を鎮護するために建てられたものとも言われ先人の子孫に対する思いやりが伺われる。明治時代の中期に境内にあった祠を新たに神様として祀ることにしたが、この神様が豊受大御神即ち五穀を司る神で元来稲荷神社の由来はその神像が稲を荷なっていることから名付けられたとも言われ特に農村では信仰が篤い。また稲荷神社は商売の神様としての印象もあるが、商売の神様としての信仰は近世後期に形成されたものであり米を主食とする日本人が稲の収穫が豊かなことを願い農耕神を信仰したのは当然なことであろう。社殿は明治時代に現在のの形態で建てられ昭和50年(1975)に大改築を行い、この間昭和40年(1965)代に土地区画整理事業により境内の一部が割譲され、また自然環境の影響をうけた嘗ては杉や楢の大木が立ち並ぶ荘厳な社の森も年々衰退が甚だしく其れらの伐採も止むなくされるに至り特に社殿裏側の六本杉と言われ樹齢500年以上の大杉もその中にあった事は誠に惜しまれてならない。更に高橋川・碇川の改修のために神社の移設が余儀なくされたことを改めて記し由緒ある大額稲荷神社の歴史と先人の偉業を神馬の奉納に併せて伝え、社の守護を永遠に希うものである。
境内由緒書き　より。

由緒
勧請は安元年中で、守護富樫家も特に本社を崇敬し、元応以降奉幣祈願、社料寄進、社殿の造営などをしたと伝えられている。もと稲荷社と称したが、明治13年3月16日現社名に改称した。明治39年12月29日指定村社。
石川県神社庁公式サイト　より。

神社入口