潮津(うしおづ)神社

加賀市潮津町ユ32番(平成24年6月3日)

東経136度21分38.95秒、北緯36度20分43.77秒に鎮座。

 この神社は柴山潟の西約600m、148号線沿いに鎮座しています。
 玉垣で囲まれた社地には大樹が林立する緑豊かな神社です。入口には灯篭、社号標が立ち、鳥居を潜ると境内には御神馬、撫で牛、狛犬、獅子頭風石造物、五重石塔などが奉納され、この社の崇敬の深さを感じさせます。そして、石段を上がった奥に素敵な狛犬に護られて拝殿、後方に連結された形で本殿が建立されています。

 御祭神:鹽土老翁、應神天皇
 祭礼日:3月・15日 春季例祭、9月23日・例祭
 由緒:鎮座の年代は不詳であるが延喜の制国幣の小社に列せらる。往昔、この社地に面して潮 津潟があり篠原に至る浜を八潮の湊と称し、舟常に入津し又旅行者のために馬や舟を用意した潮津駅もあり、安宅の関に至る交通の要衝として社頭常に盛大であった。この地の城主諏訪大膳守が崇敬し、しばしば奉幣祈願、 神宅の寄進があったが兵火の為ことごとく灰燼に帰したと伝えられている。のちに大聖寺藩が潮津潟を埋立てた時に、前田利治公より神田を賜い、祭祀を厳にし、安産、魔除けの神として崇敬されている。
 大正二年村社八幡社を合祀、大正四年神饌幣帛供進神社に指定。
御神徳
 塩土の老翁は、塩の干満をつかさどる神で塩野干満が、安産に重要なかかわりをもつことから、安産の神として信仰されている。又 知識の神としても崇敬され、この神の生まれ変りが菅原道真と伝えられ、故に天神さんとして尊信せられている。

社頭
神社入口
入口に立つ台輪鳥居
社号標「式内 潮津神社」 鳥居に掛かる額
境内の様子
参道脇にいる一体だけの玉乗り狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和62年(1987)9月吉日建立)
平成5年11月、初老を記念して奉納された獅子頭風石造物 五重石塔
撫で牛 御神馬像
参道の様子
拝殿前にいる建立年代不明の狛犬
顔つき体つきは、明治大正期にこの地域で見られる狛犬です。整った姿態で身体の獅子紋も良く残る、良い出来の狛犬と思われます。
狛犬の拡大写真はこちらで
千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿
拝殿に掛かる2枚の扁額
「八幡宮」「潮津神社」
本殿