篠原神社

加賀市篠原町ル-1(平成24年6月3日)

東経136度20分49.10秒、北緯36度21分03.26秒に鎮座。

 この神社は片山津中学校の西北西約500m、148号線沿いに鎮座しています。
 道路の北側にこんもりと茂った森の中に社地が造られ、入口両脇に灯篭が立ち、鳥居、「式内 篠原神社」と記された社号標が建立されています。東に向かう参道を進むと境内入口に龍の彫刻が施された額を掲げた二の鳥居。木々に囲まれた境内右には手水舎、左は広く空間が取られ、正面に二対の狛犬が護る千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿、大きな流造の本殿が建立されています。
 この大きな森の中にいると、何かに護られているような安心感を覚えるのは私だけでしょうか?

 御祭神:天児屋根命
 祭礼日:3月15日・春季例祭、9月15日・例祭
 由緒:本社は上古よりの古社にして鎮座の年代は不詳であるが、元正天皇の御代養老二年の創建と伝えられ、延喜の制加賀国江沼郡十一座の内冒頭に記載され、国幣 社に列せられていた。
 往古潮津村の前潟より本社地に到る間を八潮の湊と称し故に「八潮宮」とも称 されたという。境内社頭常に盛大にして七堂伽藍を有し輪奐の美を極めていたと伝えられている。
 又当地は寿永二年の篠原の戦の古戦場にして木曽義仲より社領神宝等寄進ありと伝えられているがその後の戦乱の為、社殿神宝等悉く灰燼に帰したと口碑に残 っている。
 御祭神の天児屋根命は中臣氏の祖神とされ、言霊を掌る神であり、大中臣氏が人と神との仲執り持ちである祝部(神吏)であったといれるところから祝部の祖神でもあられる。

社頭
社号標
「式内 篠原神社」
入口に立つ一の明神鳥居
参道の様子
境内入口に立つ二の台輪鳥居 鳥居に掛かる額
境内の様子
手水舎
参道の様子
参道脇にいる昭和54年生まれの狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和54年(1979)9月建立)
拝殿前、明治36年生まれの狛犬
阿吽の位置が反対で、阿の前足には子狛がじゃれついています。金沢型の顔立ちで、すっきり整った姿態をした素晴らしい狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治36年(1903)建立)
千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿
大きな流造の本殿
鎮守の杜
石造物 天下泰平 国土安全塔
ご神木
ご神木