片山津神社

加賀市片山津温泉ヨ161甲(平成24年6月3日)

東経136度22分09.58秒、北緯36度20分18.89秒に鎮座。

 この神社は片山津温泉の南、片山津小学校の北約200mに鎮座しています。入口は39号線に面しており、玉垣で囲まれた社地中央部分に石段が作られ、灯篭、社号標、太く垂れ下がった注連縄が掛かった鳥居が建立されています。鳥居を潜るとかなり広い境内で、鳥居後ろと奥の石段前に、二対の狛犬が奉納されています。下の境内から道路を経て続く石段参道を上がって行くと、大きな森の中に上の境内があり、入口に二の鳥居が建立されています。上の境内には手水舎や御神馬像が配され、建立年代不明の狛犬が護る千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿、神明造りの本殿が建立されています。

 御祭神:応神天皇、菅原道真
 祭礼日:9月23日
 由緒:片山津神社由来之記
 当社の祭神は応神天皇と菅原道真である。
 天保年間の江沼志稿に、天神社南の宮と云う、観世音北の宮と云う、常宮伊佐以神社在片山津とあるので、その昔当現住の祖先が村の南側台地に厄除開運・文教の祖を勧請し、北の山麓に殖産興業の守護信仰を心に深く根ざし、鎮守の森となって、村のしずめをなして来た。
 明治27年3月5日北の宮を片山津神社と改め、南の宮を管原神社と称し茅葺平屋の簡素なものであったが、明治42年2月19日許可を得て合祀し、砂走地区の拡張に伴い、衆議して在外郷愁の絶大なる勧進を合せて、大正13年10月現在地に移営されたものである。因に境内は865坪で村社としては加賀市内最大の規模である。

社頭
入口に立つ一の明神鳥居
社号標 鳥居に掛かる額
鳥居後ろにいる昭和61年生まれの玉乗り狛犬
玉にまで彫刻が施された、非常にお洒落な狛犬です。剽軽な顔つきで左右とも口を開いており、特に右側の狛犬はダラリ〜ッと舌を出しています。動きが感じられる面白い狛犬達です。
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(昭和61年(1986)8月吉日建立)
下の境内と鎮守の杜の様子
下の境内と撫で牛 撫で牛
下の境内奥にいる昭和5年生まれの加賀型狛犬
阿吽の位置が反対で、阿には子狛がいます。大きな垂れ耳で、鬣や尾等の渦や流れがダイナミック。威厳のある顔立ちで、均整のとれた姿態をしています。
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(昭和5年(1930)6月建立)
下の境内から道路を経て続く石段参道
石段参道と上の境内入口
上の境内入口に立つ二の台輪鳥居 鳥居に掛かる額
上の境内の様子
上の境内参道脇にいる建立年代不明の狛犬
この狛犬の建立年代は不明ですが、この地域では明治時代に良く似た狛犬が、盛んに造られていました。穏やかで綺麗な蹲踞の姿勢の狛犬です。
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手水舎
千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿
唐破風下彫刻
目貫彫刻・狛犬
木鼻・狛犬
神明造りの本殿