加賀神明宮

加賀市大聖寺神明町16甲(平成24年6月3日)

東経136度18分35.30秒、北緯36度18分00.39秒に鎮座。

 この神社は305号線・中町信号南に、昭和34年の改称以前の社名「山下神社」が記された山下神社社号標が立ち、50m先の熊坂川に架かる神橋前に一の鳥居が建立されています。そこから80m程参道を行くと二の鳥居が立ち、大きな杜を背に神社の入口があります。石段を上がって境内に入ると、玉砂利が敷かれた境内には木の葉一枚も落ちていない清潔さ。境内右側には神楽殿、境内社が配され、正面石垣上に二対の狛犬に護られた千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿・弊殿・大きな流造の本殿が建立されています。そして境内左の鳥居を潜ると、南の山上には往古よりの大聖寺惣鎮守・白山宮が鎮座しています。
 この社には、それぞれ異なった雰囲気の5対の狛犬がいて、私達狛犬ファンには楽しみが大きく、又、神社の規模も大きく雰囲気も心地よく、皆様に参拝をお勧めできる素晴らしい神社でした。

 御祭神:天照大神
 祭礼日:4月第2土、日曜日・桜まつり、9月1・2日・ 八朔まつり
 境内社:白山神社、琴平神社、松尾神社、橋姫神社
 由緒:当白山宮は養老年間、加賀一の宮の白山五院として白山妙理大権現を勧請、創建せられし真言新義派、大聖寺の守護神である。社伝によれば当初加州福田の里に三光院大聖寺として壮大な伽藍を造営し、神佛両部を奉祀せしが、天文年中の乱で兵火に逢い慈光院として再建した(慶永5年、1398年)前田利長の封に際し、万堂山の続きの現在地に六反余の社地の寄進を受け、大聖寺の氏神として再建された。更に社地400歩を拝領し神明宮、慈光院を建てる。本殿は慶安5年の秀れた建築で当地方最古なりしも風災老朽のため倒壊、昭和40年再建する。神明宮拝殿は文政7年(1824年)建立が現存。
(「石川県神社庁公式サイト」より)

参道入口 社号標「山下神社」
一の鳥居
社頭
二の鳥居
境内入口
境内の様子
参道の様子
拝殿前にいる明治31年生まれの狛犬
口蓋が少し割れた、丸尾タイプの狛犬です。吽は可愛い子連れです。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治31年(1898)戊戌2月10日建立)
拝殿軒下にいる嘉永3年生まれの狛犬
縦置きで、吽には角が付いています。狼のような尖った顎、太く長い眉、中央が短く両脇に長く繊細に流れる顎髭、長く垂らした先が大きな渦となっている鬣、均整のとれた身体など、並々ならぬ石工さんの腕前を感じますが、吽のお腹の下にいる小さな子は何なのでしょうか?石工さんの心意気と遊び心が感じられる、素晴らしい作品です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(嘉永3年(1850)庚戌春建立)
千鳥破風唐破風付き入母屋造りの拝殿
白山神社参道から見える弊殿と本殿
拝殿脇から見る本殿
本殿正面
神楽殿
齋館

境内社:橋姫神社入口
御祭神:玉依姫命、保食神、栲幡千々姫神
橋姫神社の鳥居
橋姫神社拝殿
橋姫神社本殿
橋姫神社本殿を護る明治32年生まれの狛犬
顔つきはこの地域の物ですが、体形はこの地域の狛犬としては珍しい横長蹲踞の狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治32年(1899)12月建立)
境内社:松尾神社全景
御祭神:大山咋命
松尾神社神殿 神殿に掛かる額
松尾神社を護る明治22年生まれの狛犬
縦置きで阿吽の位置が反対です。下膨れの長閑な顔つきをしていますが、鋸歯。力強い前脚とふくよかな身体の、変わった顔つきの狛犬です。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治22年(1889)3月建立)
境内社:琴平神社入口に立つ台輪鳥居
御祭神:大物主尊
琴平神社境内
琴平神社神殿
境内社:白山神社入口に立つ台輪鳥居
御祭神:菊理媛尊
小丘上に祀られる白山神社へと続く石段の参道
白山神社参道
白山神社境内入口
白山神社境内
白山神社境内にいる明治42年生まれの加賀狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治42年(1909)8月11日建立)
白山神社神殿

旧ご神木の切り株
ご神木
ご神木・イチョウ