金剱宮

白山市鶴来日詰町巳28(平成20年11月3日)

東経136度37分53.62秒、北緯36度26分47.45秒に鎮座。

 この神社は中鶴来駅の東北東約700mに鎮座しています。表参道入口から境内までは約100mほどあり石段の途中に二本の車道が通っています。参道脇も境内も豊かな鎮守の杜が形成され、特に裏参道入口脇の広場では豊かな紅葉の様子が見られ素晴らしい景観でした。
 境内にはいると正面に大きな拝殿が建ち、本殿との間には私好みの重厚且つ可愛い狛犬も居ました。その他境内社が多数祀られ、その何れにも可愛い狛犬達が居て、とても嬉しく幸せ一杯な気持ちになれた神社でした。又、境内には天忍石(牛石)や義経腰掛石、亀石などもあり、霊水・天の真名井、不動滝など水に関わる場所では心安らぐ感じがしました。
 この社は白山七社(「本宮四社(白山、金剱、岩本、三宮)」 「中宮三社(中宮、佐羅、別宮)」)のうちの一社ですが、白山比盗_社の喧噪とはうって変わって静かで落ち着いた佇まいで、人も殆どおらず、心安らかな参拝をお望みの方はこの社をお薦めいたします。

 御祭神:瓊々杵尊、大國主神、大山咋命、日本武命、事代主神、猿田彦神
 祭礼日:10月第1土・日曜日(ほうらい祭)
 境内社:乙剱社、金剱宮恵比須社、金刀比羅社、丈六神社、粟島神社、招魂社
 由緒:崇神天皇3年(紀元前95年)の創建と伝えられる古社です。この地の古地名は剱と記し、社名も古くは剱宮・剱神社と記されており、鶴来の地名由来はこの社から来ているようです。
 中世以来白山七社の一に数えられ、白山本宮、岩本、三宮と共に本宮四社と称しました。
 神仏習合時代には隆盛を極め、源義経の参拝や木曽義仲の奉賽を始め武将藩主領主などの篤い崇敬を受けていました。
 明治5年郷社に列し、同28年縣社に昇格しました。又、明治39年境外末社・大國社、恵比須社、日吉社、大鳥社を合併し、同41年境内末社・菅原社、大正3年には村社・日吉神社を合祀しました。
 神事としては古くは競馬・流鏑馬舞童等が行われました。又神社の神輿は白山、佐羅と共に三大神輿といわれ、秋の例祭・ほうらい祭りで優雅で勇壮な賑わいを見せてくれます。

表参道入口 社号標
「縣社 金剱神社」
社号標
「縣社 金剱神社」
入口の一の鳥居
石段を上がると参道は車道となります。
境内内の参道脇にいる昭和6年生まれのブロンズ狛犬
狛犬の拡大写真はこちらで
(昭和6年(1931)建立)
拝殿
拝殿内の様子 本殿前には木製神殿狛犬も居ます。
本殿塀前にいる石製狛犬
台座の上に自然石風の岩と一体に彫られた狛犬で、吽には大きな角があり、耳は肉厚で横に大きく張り出し、尾は太く華やかな造りとなっています。指先が開き研ぎすまされたような鋭い爪が見えます。遠くから見ると重厚な感じがしますが、案外と可愛い子達でした。
狛犬の拡大写真はこちらで
(明治37年(1904)建立)
本殿

境内社はこちらで(狛犬も沢山いますよ)

天忍石(牛石)
義経腰掛石 亀石
天の真名井 つるぎの大神悠久の杜
 
境内にある裏参道・不動滝への降り口 道路の下を通るトンネルを
潜り抜けると、ここへ出てきます。
トンネル出口からはこの様な石段を下りて行きます。
裏参道途中に祀られる岩清水薬師不動尊
不動滝
高さはおよそ15mあリ、市指定名称となっています。市中の滝としては稀少と言われ、冬期の飛瀑は樹氷をつけ、その景観は頗る豪壮だそうです。静かに流れ落ちる滝を見つめていると不思議と気持ちが落ち着く、心安らぐ滝でした。
 
「鶴来節」碑
裏参道入口 裏参道の社号標
裏参道入口脇の豊かな紅葉の様子