鹿島神社

つくばみらい市西楢戸(平成18年8月19日)

 この神社は、県道3号線が常磐自動車道に架かるすぐ傍、北に鎮座しています。社地は東楢戸古墳跡に作られたようで、社殿建設の際に前方部を破壊してしまったようです。地図と大正9年11月に建立された神社史碑には鹿島神社とのみ記載されていますが、鳥居の額には「鹿島神社・八幡神社」と有ります。昭和になってから、八幡神社が合祀されたのでしょうか。
 神社史碑には「常総国筑波郡鹿島村の鎮守は祖神・武甕槌命を祀る。創建は遠く、延喜の前にあり。往古官道を下総より此国に入る者先幣帛を社領に捧げ、以て前途の安全を祈れし所にして、中世駅路東遷の後、尚、東西楢戸等13ヵ村の鎮守として崇敬の中心たり。
 明治21年、町村統合にあたり9大字を合わせて1村とし、神名を冠して鹿嶋村と称する。しかし、その神領の大部分を上地官林に編入せられ、社殿大破するも繕えず。村民これを悲しみ、神領の復旧を第一義の急務となし、明治29年以来相共に力を神木の養護にいたし、同32年、旧神領の復帰を講じ、同40年、その宿望を達した。大正2年、社殿の修造、境地調整、石階を築き、大正8年整備終わる。(抜粋)」とあります。
 先人がこれだけ苦労して築き上げた神社を、現代人は疎かにし過ぎてはいないかと、反省させられる碑文でした。

神社入口 神社史碑
拝殿 拝殿内の本殿正面
東楢戸古墳後円部